西岸良平『鎌倉ものがたり』誕生30周年

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/23

 西岸良平氏自身がライフワークと呼ぶ名作コミック『鎌倉ものがたり』が、誕生から30周年という新たな偉業を達成した。それを記念して、新刊の刊行やイベントが計画されている。

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 同作は1984年に『漫画アクション』誌上で連載が始まり、2000年からは『まんがタウン』誌上で描き続けられ、エピソードは2013年6月で325話になる。古都・鎌倉を舞台に虚実を巧みにミックスした作風は、誰もまねできない西岸ワールドそのもの。2009年には、日本漫画家協会賞大賞を受賞している。

 新刊の刊行は、第30巻の発売と同時に、新書版コミックス『鎌倉ものがたり あこがれの街・鎌倉』、文庫版の最新19巻も発売された。さらに、ファン待望の公式ガイドブック『鎌倉ものがたり読本』も発売。キャラクター名鑑、名所案内、全エピソードガイドなど、30年間の歴史を詰め込んだ盛りだくさんの内容となっている。

 新刊の発売に合わせて「30周年フェア」が開催される。鎌倉の銘菓「鳩サブレー」(豊島屋)の、鎌倉ものがたりデザイン缶を100名に、さわやかな夏にふさわしい「鎌倉サイダー」(鎌倉ビール醸造)の、鎌倉ものがたりラベルを6本詰め合わせを50名など、豪華賞品が抽選で当たる。応募方法は対象商品の帯でチェックしてみてほしい。

 さらに舞台となっている鎌倉・湘南ではイベントも開かれる。藤沢駅前の小田急百貨店藤沢店では「30周年記念展」が。カラー複製原画など貴重な資料が展示される。また、大船〜湘南江の島間を走る湘南モノレールの車内(3両編成)で、30周年を記念した展示を行っている。利用される方はぜひ注目していただきたい。

⇒『鎌倉ものがたり』誕生30周年(双葉社)