ニート? きのこ栽培? 蝶とパートナー? アリの秘密が知れる本ベスト5
更新日:2013/8/5
気温も上がりますます大変になる外回り、ふと地面に目をやるとあくせくエサを運ぶ働きアリ達…そんな姿に奮い立たされ頑張ろうと思う方もいるかもしれラコが、実は働きアリの中にも働かずにサボっているアリがいる事を知っているラコか?
今回は私たちのとても身近にいるけど意外と知らない事が多い昆虫、アリについて東京農工大学昆虫研究会(担当:柿沼氏)の方にお話をうかがい、アリの秘密とそれを紹介している本を合わせてランキング形式で教えてもらったラコ!
東京農工大学昆虫研究会
東京農工大学昆虫研究会:全国から昆虫好きが集う東京農工大学の公認サークル。毎週のように、関東を中心とした全国各地での昆虫採集や、大学周辺の昆虫調査などの活動を行っている。現役部員は20名以上。
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- 1位
- 一生働かないニートのアリがいる
- 著者名:長谷川英祐
- 発売元 : メディアファクトリー
- 価格:799円
俗に働きアリといわれるアリたちだが、彼らの中にも働かないものがいるということを明かした驚きの一冊。 「アリの七割がウロウロしてるだけ、しかも一割は一生働かないものがいるというところが驚きの本です。ただ、読み進めていくと働かないことによってアリの群れが正しく機能しているという面もあって、人間の社会と比較しながら読むと大変興味深い内容となっております」
- 2位
- きのこを栽培するアリがいる
- 著者名:バート・ヘルドブラー
- 発売元 : 飛鳥新社
- 価格:1,944円
中南米に生息するハキリアリの奇妙な生態について迫った一冊。 「ハキリアリは巨大な巣をつくって、葉を集めて地下できのこを栽培しているという珍しい種です。いわゆる農業をしているといっても過言ではありません。テレビなどで時々特集されていたりもしますが、より生態を知りたい人や今まで知らなかったと言う人にはぜひ呼んで欲しいですね」
- 3位
- 日本のアリは280種以上
- 著者名:寺山守
- 発売元 : 文一総合出版
- 価格:1,512円
様々な種類のアリのバラエティに富んだ姿や暮らしを多くの写真と共に紹介した身近なアリについて分かる一冊。 「ひとえにアリといっても、日本にいるものだけでだいたい280種以上いると言われています。この本はそんなアリたちの姿を網羅した上で、識別する方法や、その暮らしぶり、飼い方まで幅広く解説した一冊となっています。まずは、身近にいるアリにもこれだけの多様性があるということをぜひ知って貰いたいですね」
- 4位
- 蝶とパートナーを組むアリがいる
- 著者名:丸山宗利
- 発売元 : 東海大学出版会
- 価格:4,860円
アリの巣で共生している昆虫たちを豊富な生態写真などを通しいて紹介している一冊。 「あまり知られていませんが、アリの巣にはアリ以外の昆虫がいます。ハネカクシやゴミ虫の仲間、中には幼虫の時にアリと共生している蝶もいます。そうした昆虫たちに着目した本なので、昆虫に限らず生き物に興味がある人には面白い本になっていると思います」
- 5位
- アリに情熱を注ぎ込む研究者がいる
- 著者名:丸山宗利
- 発売元 : 東海大学出版会
- 価格:2,100円
数々の新種を発見した分類学者、丸山 宗利氏が自身の研究を通してアリについて語った一冊。 「これまで意外なアリの生態について紹介しましたが、そのアリを研究する人たちにも、熱い心意気があることが見てとれます。個人的に私も昆虫の研究者を目指している身なのですが、アリという小さな生き物に取り組む姿勢は見習いたいものがあります。何かを学ぶことに取り組んでいる人たちにはぜひ読んでほしい作品です」
東京農工大学昆虫研究会の方々、ありがとうございました! 学生はこれを読んで夏休みの自由研究のテーマにしてもいいかもラコね!
他にもこんなテーマのランキングが知りたい!というのがあったら @bookrakoまでよろしくラコ!