この夏、旅行で行きたいマンガ聖地巡礼スポットベスト5
更新日:2013/8/5
もうすっかり夏真っ盛り、どこか遠い場所への旅行を考え始めている人も多いのでは? せっかく旅行をするなら、自分の思い入れのあるマンガ作品の舞台へとおもむいてみるのも楽しいはず。そこで今回はこの夏旅行で行きたいマンガ聖地巡礼スポットをマンガに詳しいライターの小林聖さんに紹介してもらったラコ。
小林聖
マンガレビューサイト“ネルヤ”管理人。 ネルヤサイト上にて一冊の漫画を30代だけで語り合う「アラサー座談会」や、街角の書店を調査する「書店ぶらり旅」といった企画を連載している。現在、ライターとして多方面で活躍中。
ネルヤ公式サイト→http://nelja.jp/
- 1位
- 広大な北海道をゆったりと楽しむ
- 著者名:羽海野チカ
- 発売元 : 集英社
- 価格:432円
「北海道には『ハチミツとクローバー』に登場する竹本の自分探しの旅の到着地点である日本最北端で有名な宗谷岬があります。実は北海道が出身地の漫画家さんは多く『銀の匙』の荒川弘さんや、『君に届け』の椎名軽穂さん等は、作品の舞台にも北海道を選んでいます。他のスポットとしては『東京大学物語』の函館山の夜景は絶景として有名です。何より今の季節なら涼しくていいし、自然の広大さに触れるのもいいかもしれません」
- 2位
- この夏、恋愛成就させるなら島根へ
- 著者名:くらもちふさこ
- 発売元 : 集英社
- 価格:648円
「島根は意外にも少女漫画の舞台となっていることが多い場所でもあります。例えば『天然コケッコー』は島根の浜田市周辺の懐かしい風景が舞台の初々しい恋愛物語です。他にも島根を舞台にしたアサニッキの『ナビガトリア』では、縁結びのスポットとして有名な出雲大社もあることから、島根を縁結びの神様のいる土地として描かれております。この夏、恋愛成就させたい人は島根県を訪れてみるのもいいかもしれません」
- 3位
- 江ノ電にのって鎌倉を巡ろう
- 著者名:吉田秋生
- 発売元 : 小学館
- 価格:589円
「鎌倉で暮らす三姉妹の生活を中心にした家族の物語である『海街diary』は、鎌倉の名所があちこちに描かれており、そうした街や店を巡回しながら歩くのも楽しみのひとつですね。 鎌倉といえば志村貴子『青い花』でも江ノ電沿線の風景が描かれているので、江ノ電にのって登場人物たちの足あとを辿るのも一興かもしれません。余談ですが『海街diary』には鎌倉特有のレシピ・しらすトーストが出てくるのですが、海の町特有の味わいがある料理なので、鎌倉に行けないという方は作ってみる事で街の雰囲気を味わうことができるかもしれません」
- 4位
- 佐世保のレトロな町並みをめぐって
- 著者名:小玉ユキ
- 発売元 : 小学館
- 価格:432円
「1966年初夏の長崎を舞台にジャズに傾倒していく高校生たちを描いた『坂道のアポロン』ですが、舞台である佐世保は古い建造物もたくさん残っているレトロな土地で、その当時の雰囲気も残っている素敵な場所です。坂道や教会を巡りながら、その頃の町並みを比べてみるのというのも楽しめるのでは? 佐世保を舞台とした作品では、海上保安部の活躍を描いた久保ミツロウ『トッキュー!!』という作品もあり、海を見に行くのも魅力的かもしれません」
- 5位
- 離島でゆっくりスローライフを満喫
- 著者名:ヨシノサツキ
- 発売元 : スクウェア・エニックス
- 価格:617円
「長い夏休み期間なら少し遠い離島にいくというのもおすすめですね。五島列島を舞台にした書道家のスローライフを描いた『ばらかもん』ではゆったりとした時間の中で島民の方々と徐々に親交を深めていく様が描かれており、読んでいると落ち着いてゆっくり釣りでもしたくなります。同じ離島を舞台にした作品では、うめ著『南国トムソーヤ』 という冒険譚作品もあり、見知らぬ島を冒険するのもまた離島のひとつの楽しみです」
最後に選書していただいた小林さんのコメントを紹介するラコ!
「夏休みってすごく特別な休みで、物語的にも重要な点にもなるものだし、大人になってもどっかに行きたいという気持ちを引き立てさせるものとしてあるので、そういう意味でもマンガを読んで聖地巡礼をするのは楽しいのでは?」
他にもこんなテーマのランキングが知りたい!というのがあったら @bookrako までよろしくラコ!