電子書籍は視力低下につながる? 眼科医の先生に話を聞いてみました!

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更新日:2013/8/13

本当に目は疲れるの?
編集部で検証してみました

今回検証してみたのは、電子書籍歴半年のライター・遠藤と、ダ・ヴィンチ電子ナビ編集・千葉の2人。ただひたすら、休憩なしで電子書籍を読み続けます。検証に用いた電子書籍は、電子書籍専用端末・Reader、iphone、ipadの三種類。果たして、視力の変化や目への影響はあるのでしょうか。

9月某日、編集部にて各端末、各3時間ずつ小説、コミック、雑誌などをランダムに読みました!

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電子書籍を読んだ端末はコレ!

  

(左)SONY Reader・電子ペーパー「Pearl」を採用。バックライトを使用していないため、長時間見ていても目が疲れにくい
(中)iPhone・言わずとしれたスマートフォン代表。カラー液晶を採用。手のひらにすっぽりと収まるサイズ
(右)iPad・iPhone同様、カラー液晶採用。画面が大きいため、雑誌の見開きやコミックなどが1画面におさまって読みやすい

 

遠藤
千葉
Reader
紙の本とほとんど変わらない読み心地。ページをめくるときに一瞬画面の色が反転するが、慣れれば気にならない程度。三種類の電子書籍のなかでは、一番目に負担がない気がした。 初めてトライした電子ペーパー採用の端末。読みやすさに驚く。目への負担はほとんど感じなかった。文字を大きくできるので、老眼の人には最適なのでは。
iPhone
軽量なので、ラクに動かせてリラックスした姿勢で読書できる。しかし、液晶が小さく近距離で読み続けたからか、読書を終えたあと、少し目が乾いてしまった。
日常的に、iPhoneでメールやブログなどを読んでいるので最初1時間は疲れなかったが、さすがに長時間読むと目の乾きを感じた。文字の大きさや、背景色、輝度を変えながら3時間乗り切った。工夫を加えることで疲れは軽減するのかも!?
iPad
画面は大きいのだが、角度によって光が反射したりして多少読みづらくなることも。まぶたを動かす幅が広いためか、一時間を越えると目の周りの筋肉に多少疲れが出てくる。
文章を読むには、行移動で少し疲れを感じる。雑誌は、写真がキレイだし、見開きで情報が入ってくるから疲れは感じなかった。ジャンルによって、目の疲れ度合いは変わりそう。

 

各3時間ずつ読書を続けた結果、上記のような検証結果が出ました。3種類の端末のなかでは、電子リーダーが比較的読みやすく、目にも優しかった気が。iPhoneやipadにもそこまで差はないものの、読書が長時間になってくると、多少目が疲れやすくなってきたかな、という気がしました。

そして肝心の視力の変化ですが、検証前と後に検眼を実施。しかし、いずれの電子書籍を読んだ後も、度数に変化は見られませんでした。目の疲れも許容範囲内だし、実際に視力の変化もなし。電子書籍って、本当に目に悪いのでしょうか。

→次のページでは、眼科医の先生に真相を聞きました!