電子書籍は視力低下につながる? 眼科医の先生に話を聞いてみました!

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2011/10/4

電子書籍を読むと、視力低下に繋がる?
眼科医の先生に話を聞いてみました!

テレビやパソコン、携帯ゲームなどの普及によって、現代人に近視が増えていると言われています。実際、そういったツールが視力低下を引き起こしている原因となっているのでしょうか。目が悪くなるメカニズムについて、前田眼科クリニックの院長である前田利根先生にお話を伺いました。

前田利根(まえだとしね)●前田眼科クリニック院長。1983年、杏林大学医学部卒業、同大学眼科学教室入局。1997年よりオリンピア眼科病院勤務。2009年、前田眼科クリニック開設。現在、日本眼科医会常任理事、東京都眼科医会常任理事を兼任している

テレビやパソコンなどが、直接視力に
影響を及ぼしているとは言い切れません

前田利根先生(以後、前田先生):視力の低下には、遺伝や環境、様々な要因が重なり合っていると思われ、実際にその原因は解明されていないといっても過言ではありません。

目の悪くなるメカニズムを一概に説明するのは難しいのです。
テレビやパソコンなどが、直接視力に影響を及ぼしているとは言い切れません。

しかし、現代人はむかしの人より“目が疲れやすくなる環境”に置かれているのは確かですね。

―目が疲れやすくなる環境、というのは具体的にどういったことでしょうか。

前田先生:これはモニター機器全般に言われていることですが、液晶の光が利用環境の明るさと極端に異なる場合、このコントラストが目に良くないと言われています。

明るいものを見ると瞳孔は縮み、暗いところでは広がりますよね。

光量の変化によるこの瞳孔の伸縮が、“目の疲れ”を引き起こしているのです。

テレビやパソコン、携帯電話、電子書籍の液晶ももちろんこの機器に当てはまります。余談ですが、画面にこの光の明暗がほとんどない電子ペーパーを採用した電子書籍端末は、比較的目が疲れにくいはずです。

リラックスした環境と適切な時間で
読書をするよう心がければ、
視力にはほとんど影響がありません

-電子書籍での読書による目の疲れは、直接的に視力低下へ繋がるものなんでしょうか?

前田先生:いえ、目が疲れたからと言ってすぐに視力が低下するということはありません。
ただ、目以外の部位でもそうですが“疲労やストレスを与えない”のが、健康を保つ上で最も重要なこと。
できるだけリラックスした環境と適切な時間で読書をするよう心がければ、視力にはほとんど影響がありません。

電子書籍は背景色や明るさ、文字サイズの調整などができるので、“自分の目に合った、適切な設定・表示”が作りやすい読書ツールと言えるでしょう。

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