電子書籍は視力低下につながる? 眼科医の先生に話を聞いてみました!

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更新日:2013/8/13

電子書籍と目の“いい関係”って?

好みによって設定・表示方法を換えられるのが電子書籍の大きな利点です。その適切な使いこなし方を、前田先生が指南してくれました。


その1

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背景色を反転しよう
→暗い場所で読書をする時は、反転が目にいい!

周囲の環境と画面の光量が同じくらいが、目にとって適切な光度だと言われている。そのため明るい場所では背景色を白く、暗い場所では背景色を黒く反転すると読みやすく、目に優しいのだ。さらに、クリーム色や水色、ピンクなど、その時の気分によって色を変えても。落ち着いた背景色×文字色は、精神科学的にもベストだとか。


その2

文字サイズ&行間の調節を
→目のリラックス状態を見つけよう!

 

読書をする際、文字を目で追うのにまぶたを上下させる。この動き、自分にとって無理のない、リラックスした状態があるはずだ。読みやすそうだからと言って文字サイズを大きくしすぎても、次の行に移る距離が遠くなって、目をたくさん動かすことになりかねない。また、目の見開きが大きいと目の乾燥を招きやすい。モニターは上に置くより、下に置いた方が目の見開きは小さくなる。端末は目線より下に置いて読もう。


その3

TPOに合わせて端末を選ぼう
→上手く利用すれば、紙の本よりも目に優しい!

  

前述の先生コメントでもあったように、画面が液晶表示でない電子リーダーは、3種類のなかで比較的目に負担のない電子書籍端末と言える。しかし、目に障害のある方や高齢者、暗所や外出先で読書をしたい人にはiPhoneやipadなど、表示設定が豊富な液晶端末がおススメ。利用状況に適した端末を選ぶことで、目に負担のない状況を作っていこう。

【今回のポイント】● 文字サイズや行間の調整、端末選びなども重要。適切な環境を保てば、電子書籍は目に優しい端末に!● 画面の光量に注意して。明るすぎず、暗すぎず、読書環境に合わせて適宜調整してみよう!● 目の疲れが視力低下に直接繋がるわけではない。しかし、長時間の読書はNG。適度な休憩をとるのも大事!

 

→後編では、さらに適切な読書環境作り&疲れ目に効く運動をお教えします!10月11日更新です。お楽しみに!

取材・文=遠藤るりこ