指原のAKB48総選挙1位は時代の必然だった!? これからはちょいブスの時代?

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更新日:2013/7/22

 見た目は、誰もが認める美人というわけではない。むしろ、どちらかというと中の下。それなのに、なぜかモテる人っていませんか? 最近、そんなちょいブスの時代が来ているというのだ。7月10日に発売された『ちょいブスの時代 仕事と恋愛の革命的変化』(常見陽平/宝島社)によると、ちょいブスとは「見た目は決して美しくないが、ブスだと言い切れるほどでもない、愛すべき存在の女性」のことだそう。では、そんなちょいブスが人気の理由とはなんだろうか?

 ちょいブスには、見た目よりも言動や姿勢にかわいらしさがある。それは仕草であったり、愛嬌、仕事に対してめげずに頑張る姿勢だったりする。それこそ、AKB48の「さしこ」こと指原莉乃は「現代の“愛されるちょいブス”の筆頭」だという。ファンとの交際疑惑が出てHKT48に移籍した彼女は、愛嬌やコミュ力、逆境でもめげない逞しさを発揮し、この6月に行われた総選挙では見事1位に輝いた。彼女のように、思わず応援したくなるとか何かしてあげたくなると相手に思わせることができるのも、その言動や姿勢に魅力があるから。

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 また、ちょいブスはただ自分の欠点を悲観して嘆くだけでは終わらない。周りにちやほやされて甘やかされてきた美人とは違い、自分の強みや足りないものをきちんと分析して補おうと努力している。見た目に関しては「もともとが厳しい条件なのでとても努力」するけど、身の丈を知っているので外見のどうしようもない部分よりも自分の強みを磨くようになるのだ。最近ではただ単にかわいいだけ、美人なだけよりも「性格がいい」とか「何かがデキる」、「お金を持っている」といった要素が重要視されるようになってきた。容姿は必ず衰えていくものだけど、気遣いや与えてくれる安らぎ、仕事などの実務能力といったものは変わらない。年齢的に結婚を考えるようになったとき、きちんと自分のことがわかっていて努力できるちょいブスが選ばれるのは当然かもしれない。

 それに、相手のプライドを保たせることができるのもちょいブスの魅力。美人やイケメンだとどうしても欠点や些細なことが目についてしまうので、彼らは完璧な自分を演出しようとする。特に女性の場合、相手の男性にもそれに見合うだけの高いハードルを求めるだろう。そして、それが相手にプレッシャーを与えてしまうのだ。しかし、相手の話をきちんと聴く力があり、「弱さや、未熟でも等身大の自分をさらけ出す」ことができるちょいブスなら、相手も安心できるし心置きなく甘えることができる。
 見た目に自信がないと思っている人は、この本を読んで愛される「ちょいブス」を目指してみては?

文=小里樹