プロ野球監督のメールが「キモすぎる」と話題に! 今こそ知りたい大人のメール術

人間関係

公開日:2013/7/24

 先日、スポーツ界で意外な人物のスキャンダルが報じられた。渦中の人物とは、真面目なイメージで知られるプロ野球の某監督。ものまねタレントの女性と7年間にもわたり、ドロドロな不倫関係を続けていたというのだ。

 この騒ぎで注目を集めているのが、地味な印象の彼が不倫相手の女性に送っていたメールの中身。「愛しい○○! おはよ~! チュッ!」「明日の晩は抱っこして、腕枕して寝てあげるからね」「また湯船に浸かって、ちょっと恥ずかしそうな顔の○○を見せてね! チュッ」など、いい歳のオジサンが送ったとは思えない文面の数々…。ネット上でも「キモすぎる」「恥ずかしくて死にたくなるレベル」と話題だ。

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 監督のような恥さらしは絶対にしたくないところだが、ビジネスでもプライベートでも、メールを使わない日はほぼない昨今。何気なく送っている文面にこそ、その人の人間性が出るものである。そこで読んでおきたい1冊が『大人のワザあり! 超メール術』(石原壮一郎/青春出版社)だ。本書では、ビジネスマニュアルには載っていない、本当に使える厳選フレーズを収録。そのいくつかを紹介しよう。

【シーン1】
こちらのミスで取引先に迷惑をかけることになったが、「まぁ今回はなんとかしましょう」と寛大な態度で受け入れてくれた…、そんな時に!

「感激のあまりメールの字が震えてしまいそうです。」

著者の石原氏いわく、「パソコンを介したコミュニケーションは無機質になりがち。そこにこうした非現実的なたとえを持ち込むことで、“血の通った会話”をしているような気持ちになれる」のだとか。たしかに、相手の深い感謝が伝わってくる気がするからフシギだ。

【シーン2】
せっかくの休日に、上司から仕事がらみの展覧会に誘われた。適当な口実で断りたいが、遺恨を残すのも避けたい…、そんな時に!

「もし体がふたつあったら、ぜひご一緒したいのですが…。」

「同じセリフを口に出して言うとしらじらしいが、メールなら問題なし。デジタルの力は偉大ですね」と石原氏。ちなみに「先週だったら大丈夫だったんですが」と、現時点ではどうしようもないという仮定で残念がる方法もアリだとか。これは気のない相手からのデートの誘いを断る時にも使えそう!?

【シーン3】
取引先などしがらみのある相手と食事に行ったら、好意をほのめかすメールが送られてきた。断りつつ、一応フォローしておかなきゃ…、そんな時に!

「景色のいいお店で食事したから、カン違いなさっているんだと思います。」

厄介な好意はハッキリ拒絶するのがマナー。「かといって強気にはねつけるのではなく、相手へのねぎらいや感謝を示してあげるのが大人の懐の深さだ」と石原氏。気持ちよく引き下がってもらうには、大人なフォローが必要そうだ。

【シーン4】
念願の初デートが実現! お礼のメールで好意を伝えつつ、相手の気持ちも探りたい…、そんな時に!

「私ばっかり楽しんだんじゃないかって、こっそり心配しています。」

石原氏が「日本語の妙が凝縮されているフレーズ」と言うように、引き気味の姿勢をとりながらも積極的に好意をぶつける絶妙な言い回しだ。脈アリなら、「いやいや、私もとっても」なんて嬉しい返事を引き出せる可能性も。

 このほかにも本書では、メールだからこそ使える絶妙なフレーズを100個収録。メールという武器を上手に身に付けて、大人のコミュニケーション力に磨きをかけようではないか!

文=池田香織(verb)