オレオレ上司、肉食上司……オヤジ上司とうまく付き合う方法

ビジネス

2013/7/25

 新入社員の入社から3カ月、この時期、週刊誌などで必ずといっていいほどページを割いて行われるのが「今年の新人は…」「最近の若手は…」というオジサンたちの新人へのグチ企画。なかには言いがかりまがいのグチも多く、若手にしてみれば「お前たちこそ!」と言い返したくもなるところ。

 だが、同じ土俵に上がるのは得策とはいえない。社内、いや、この社会を動かしているのは、ほとんどが彼らだからだ。いわば現代の日本は“ジジイを制するものが社会を制す”状態だと言っても過言ではない。そこで今回は、オジサンたちを“うまく転がす”技術を、類型別にオジサンとの付き合い方を指南している『じじいリテラシー』(葉石かおり/講談社)から紹介しよう。

 まず、オジサンのなかでも面倒なのが“人に振った話でも、必ず自分の話へと置き替えなくては気がすまないじじい”、称して「オレオレじじい」だろう。彼らの話は大半がオレ自慢。“自分の知らない分野のことには興味がなく、隙あらば自分が強い分野の話に戻そうとする”のが特徴だ。なかには個人名刺の裏にこれまでの経歴や受賞歴、著書、アマチュア無線技士などの特殊な資格、「高校在学中、ピッチャーとして甲子園の準々決勝に進出」などという経歴が書かれていることも。とにかくオレを自慢したくてたまらない欲望をたぎらせている。しかし、どうして彼らはそんなに自慢をしたがるのか。それは加齢による体力や精力の衰えが関係しているという。若い部下たちへのオスとしての嫉妬と危機感から、オレオレじじいは自慢に走り、虚勢を張っているのだ。

 そのため、オレオレじじいには「せいぜい自慢させてあげれば」いい。ポイントは「ただひたすら感動して」あげること。余計な質問はせず、「あくまでじじい本人を主人公にしてあげる」のが大事だ。また、外見や身内、ペットも褒めつくせば、じじいも上機嫌になること間違いなし。気をつけたいのは、彼らは「社内屈指の気分屋」である点だ。日々じじいをよく観察し、通したい企画や相談事は“機嫌が良いときを狙う”べし。

 しかし、オレオレじじい以上にやっかいなのは“日々迫りくる自分の老いも認めず、やたら若さに執着”する「肉食じじい」だ。出張土産は女性にだけ買ってきて、ミスをしたときも「男性には烈火のごとく怒る」一方で、女性にはひとこと注意して終わり。好みのタイプの女性社員をはべらせる、自称「女好き」のじじいである。彼らはバブル時代のクセが抜けず、「金と権力さえあればどんな女でもなびくし、果ては人の心さえも動かせると信じている」という。もはや男性にとっても女性にとっても目障りな上司である。

 このような肉食じじいには、男性ならば“女房役を買って出る”こと。たとえば“思いつきで言った言葉を拾い集めて整理し、見目の良い企画書を作って渡す”だけで、彼らは大喜び。女性のマメさに倣って、経過報告も逐一することが大事だという。

 他方、女性の場合は、女を前面に出すのはタブー。というのも、こうしたじじいは女子的要素に触れることで、バブル時代に流行った「玉の輿」「腰掛け就職」という言葉を思い出し「やっぱり女には仕事を任せられない」と考えるためだそう。自信がなくても「できます!」とキッパリ言い切る強さをもつことが重要だ。

 もちろん、すべてのオジサンが手に負えない人物であるわけではない。本書では、人望が厚く仕事もバリバリこなす、まるで島耕作のような「耕作じじい」も紹介されているので、理想の上司との付き合い方も知ることができる。──さて、あなたのオジサン上司のツボはどこにあるのか。本書にそのヒントがあるかもしれませんよ。