特集番外編1 2013年9月号

特集番外編1

2013/8/6

やっぱり、怖いが好き。

編集R

 

夏祭りだぜ 始まるぜ
海だ 山だ プールだ 稲川だ
 (ORANGE RANGE「Special Summer Sale」より)

 やってきました、夏!
 照りつける太陽の下で遊び、ゆっくりと日が暮れはじめたら怖い話でチルアウトする。最高です。そんな夏の日々を送ってみたいものです!
 出来ることならば、片田舎の民宿や古民家でのんびりと怖い話を堪能したい……。
 そんなわたしの報われない思いを、今回の特集が叶えてくれました。

 そう、それは、官能……ではなく「稲川淳二が贈る 真夏の怖い話」です。
(ちなみに第2特集は「女による女のための官能世界」。恐怖とエロスの饗宴だ!)
 苔むした髑髏をかかえた稲川さんの表紙をめくっていただければ、恐怖はすぐそこに待っていますよ~。
 まずはインタビュー「怪談家・稲川淳二ができるまで」。
「わたしは幽霊も背負ってますけど、故郷も背負ってるんですね(笑)。夏になるとやってくる故郷のジジイがまた怖い話をしているぞ、っていう感じですよねぇ」
 インタビューで稲川さんが語ったこのひと言に詰まっています。恐怖とともに、優しさ、人と人との触れあう心、霊や死者を思う気持ち、などをいっぺんに届けてくれるのが稲川怪談なんです。
 怖い、怖くて懐かしい。
 優しいし、温かい。
 けれど、怖い。
 今回の特集全体からも、そうした滋味深い恐怖を伝えることができれば幸いです。
 怖い話は絶対にイヤ! という人に無理は申しませんが……、ちょっとでも興味のある方は、ぜひ味わってくださいませ。

 インタビューに続く語り下ろし怪談「後ろの女」は、いままさに稲川さんの身に起きている、リアルタイムな怪談です。そして、稲川さんのファンには恒例の心霊写真!
 個人的な話で恐縮ですが、ここ半年ほど心霊写真にはまっております。とくにフィルムカメラ時代に撮られたオールドスクールな心霊写真を、毎日うっとりと眺めています。
 心霊写真にはロマンがありますからね!
 続いて、稲川怪談の舞台を巡る「いな散歩」をしに、青木ヶ原樹海と八王子城跡を訪れたレポートを掲載しています。心霊探訪はマナーを守って行いましょう。
 さらには、『ヒル』が話題の今井大輔さんによる描き下ろし怪談マンガ。これは今井さんの友人が体験したという実話をもとにしています。
 安曇潤平さん、工藤美代子さん、黒史郎さんの御三方は、怪談専門誌『幽』の読者ならばご存じでしょう。自ら体験した3つの怪談実話を書き下ろしていただきました。
 そして、注目の怪談芸人・大谷ノブ彦(ダイノジ)さん。最近ではラジオ番組「オールナイトニッポン」のパーソナリティとして活躍している大谷さんに、ガチ怖インタビュー。
 ここまで読み終えたころには、周りの気温がずいぶん下がっているはずです。なんだか、いやだな~。怖いな~。
 ラストには、恐怖小説、絵本/ビジュアルブック、昭和のノスタルジー怪談、怪談実話といった4カテゴリから4名のスペシャリストが薦めるブックガイドをご用意いたしました。特集だけは物足りないという方は、怖い本を読んで夏をエンジョイしましょう、
 
 さて、今年も稲川淳二さんは全国ツアー「ミステリーナイトツアー2013」を慣行中です。
 一度は、ナマ稲川淳二のナマ怪談を! くせになりますよ。
 ツアーの詳細は公式HPからどうぞ → http://j-inagawa.com/