今お得なクレジットカード選びとは!? 「O2O」時代の賢い買い物術

マネー

更新日:2013/12/4

 コンビニのレジでスマホをかざしてキャッシュレスにお会計。そこで貯まったポイントをカードショッピング分の支払いに当てたり、はたまたスマホをネットにつないでお買い物を楽しんだり……。スマホを駆使した買い物が珍しくなくなった今、「O2O(オー・トゥー・オー)」なるキーワードが注目を集めている。

 そもそも「O2O」とは、インターネット(オンライン)の情報が現実世界(オフライン)のショッピングに影響を与えるマーケティング手法のこと。2013年に入り、ヤフー・ジャパン、楽天、アマゾン、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)などの大手ウェブ事業者は、ネットだけでなく、リアルにも強い事業体であることを競い、さらにはクレジットカード業界をも巻き込んだ熾烈な競争を繰り広げている。

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 その最前線を解説するのが、7月に出版された『ネットからリアルへ O2O(オー・トゥー・オー)の衝撃 決済、マーケティング、消費行動……すべてが変わる!』(阪急コミュニケーションズ)。クレジットカード評論家・岩田昭男氏が、O2Oをめぐるヤフー・ジャパンや楽天などの思惑や集客のカラクリを詳しく教えてくれる。本書の前半では、楽天vsアマゾンの戦い、Tポイントの猛攻の裏側、リアルに打って出たヤフー・ジャパンの挑戦など、スマホの「O2O」を加速させた背景を明かし、後半ではクレジットカード業者を含めた決済業界の状況を紹介している。

 なかでも、本書の見どころは「O2O時代の賢いカード選び」のコーナーだ。我々、消費者がよりおトクにスマホを使ったネットショッピングを楽しむために、避けて通れないのが「クレジットカード」、「電子マネー」、「アプリ」からなる“3点セット”の知識だという。それぞれ、どれを選べば賢く買い物ができるのだろうか? まず、クレジットカードの選び方について、岩田さんはこう記している。

「(アマゾン、楽天、ヤフー・ジャパン、ドコモなどの)ビッグなサイトはそれぞれ顧客囲い込みに入っており、各サイトがお得になるクレジットカードを指定するようになっている。したがって、とりあえずは指定のカードをもつのが賢明だろう。ヤフー・ジャパンの場合は、Yahoo!JAPAN JCBカードで、これをスマートフォンで使えば3%の還元率を得られる」

 この3%はポイントとして還元され、そのままTポイントに変わるため、ファミリーマートなどでも使用可能だ。一方、楽天の場合は2%のポイントをゲットできる楽天カード。自社カードを出していないアマゾンの場合は、ポイントが使えるという意味でJCBカードがオススメだという。

 一方、電子マネーやアプリの選び方、組み合わせ方については、「通勤通学で電車を利用するなら」、「節約生活を実行したいなら」、「通信費を節約したいなら」、「デート&合コンに使いたいなら」など、各人のライフスタイルにあわせた組み合わせの例が紹介されている。

 これらをうまく利用すれば、ポイントや割引特典をゲットして、どんどんおトクに買い物ができるO2O時代。一方で、知識がなければどんどん損をするばかりだ。来年4月からの大幅な消費税アップを控える今、家計防衛術のひとつとして取り入れてみてはいかがだろうか。

文=矢口あやは