第37回モントリオール映画祭『利休にたずねよ』が最優秀芸術貢献賞に

映画

公開日:2013/9/5

 市川海老蔵、中谷美紀主演による映画『利休にたずねよ』が、第37回モントリオール世界映画祭(ワールドコンペティション部門正式出品)で最優秀芸術貢献賞を受賞した。

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「茶聖」とまで称えられた至高の芸術家・千利休。彼の「美」に対する見識や独創性の数々には、かの織田信長や豊臣秀吉でさえ一目を置いたという。もしも、その崇高なまでに研ぎ澄まされた美意識が、若い頃に体験した情熱的な恋に始まっているとしたら……?大胆な仮説のもとに希代の茶人の出発点を取り上げる。まさに美の本質に迫る極上のミステリーにして、心を焦がす究極のラブストーリーだ。

 同作の監督は『化粧師 KEWAISHI』『火天の城』を手がけた田中光敏。美術には『男たちの大和/YAMATO』『大奥』など数々の歴史映画で観客を魅了してきた東映京都撮影所美術チーム。映画では、史実に名高い黄金の茶室、待庵、北野大茶会を再現する。主演の市川海老蔵は松竹配給以外の作品に出演するのは初めて。映画会社の垣根を越えた意欲作になっている。

 そして、原作は第140回直木賞を受賞した山本兼一の歴史小説『利休にたずねよ』(PHP文芸文庫)。主演・市川海老蔵には原作者の山本氏自ら「利休役にはこの人しか考えられない」と熱いラブコールを送ったという。

 映画は、全国東映系にて、今年12月7日に公開予定となっている。詳細はホームページで確認してほしい。

⇒映画『利休にたずねよ』公式サイト
■原作 『利休にたずねよ』 山本兼一 PHP研究所 880円(税込)