「出会いに感謝」はダメ? 女子会でネタにされてもOKなFacebookの投稿とは?

人間関係

更新日:2013/9/18

 「食材で遊ぶ」「冷蔵庫に入る」など、今年の夏は、若者たちのSNSへの悪ふざけ投稿が問題になった。おバカ投稿をする彼らに加えて、毎回わざわざ犯罪を見つけ出してくる「自警団」にも驚かされるが、何気ない日常の一部として軽いネットストーキングを楽しむ若者も増えていることをご存知だろうか。甚大な被害はなくとも、実はアナタの身近な友人はプチ・ネットストーカーかもしれない。SNSをやっている以上、アナタも狙われる可能性は高い。

 守屋英一著『フェイスブックが危ない』(文藝春秋)は、Facebookでのプライバシー流出の危険性を指摘している。Facebookでは、個人情報に加えて、趣味・嗜好・思想といったより深い情報が登録される。その情報が解雇や離婚およびサイバー犯罪の原因になることがあるが、このことを認識している人は少ない。Facebookの利点である実名登録は、リスクとも隣り合わせなのだ。例えば、カフェなどの女性スタッフの中に好みのタイプを発見した場合。ネームプレートに示された名前から検索してFacebookから情報を探し出すことが出来てしまう。Facebookの存在自体が、ストーカー行為を助長してしまうのではないか。対策として「公開範囲」の変更など、セキュリティ設定に気をつけるべきだと守屋氏はいう。

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 このような守屋氏の指摘はもっともだが、ネットストーカーは見知らぬ他人だけだろうか。甚大な被害が出ないとしても、誰もが身近な人にプチ・ネットストーキングされている可能性がある。アナタの投稿は知らない間にどこかで炎上しているかもしれない。

 例えば、いろんな男性のことが話題となる女子会で大活躍しているのが、何を隠そうFacebook。イマドキのネットを使いこなす女子たちはスマホ片手に名前を検索しては、Facebookの写真を友達に見せてガールズトークをする。たとえ、写真を「友人まで公開」していようとも、アナタのプチ・ネットストーカーはリアルの場で女子達とアナタを“品定め”してるかもしれない。

 どんなにセキュリティを張り巡らそうとも、身近な人がネットストーカーになってしまうなんてFacebookはなんて恐ろしいと思う人がいるかもしれない。かといって、一切使わないのは、現代では時代遅れだ。そうであるならば、逆に身近に存在するかもしれないプチ・ネットストーカーを利用してやれば良いのではないか。自分の投稿を今一度見直し、自分を検索してきた人達に自分の魅力をアピールしてしまおう。

 では、どんな投稿ならばウケが良いのか。Facebookを使ったことがある15~59歳の男女385人にアンケートをとってみた。結果によれば、愚痴や誹謗中傷は言語道断。自慢や懺悔ばかりでも鬱陶しいし、どうせなら思わずクスッとさせる投稿だと好感度が高いらしい。だが、それよりも大切なのはなんといっても写真だ。意外な趣味をアピールするのは良いが、オタクオーラ全開だと引かれてしまう。同様に自分自身の顔写真ばかりアップするとナルシストだと思われるらしい。意外に見落としがちであるが、自分が写っているものではプロフィール画像よりもタグ付け写真にも気をつけたい。仲間との楽しそうな写真は良いが、女性に囲まれて鼻の下を伸ばしたチャラ写真ばかりだと敬遠される。他の友人から投稿された写真が爽やかだと好印象。人に見られたくない写真はタグを消したり、自分のタイムラインに表示しないように設定しよう。

 公開範囲をいくら絞り、セキュリティに気を配ろうとも、ネットに載せた情報はどこに漏れるか分からないことは肝に銘じておいた方が良い。下記のアンケート結果を参考にしつつ、SNSの公開範囲や投稿内容や最新の注意を払って、WEB上でも自分の魅力を最大限アピールしたい。そう、SNSの投稿はアナタ自身。可愛いプチ・ネットストーカーが今日もアナタを狙っている。

【Facebookの投稿、OK・NG例(アンケートより抜粋)】
▼OK投稿
・興味の幅広さをアピールする“多趣味系”投稿
・1写真1文だけの“シンプル系”投稿
・思わず、クスッとなる“ユーモラス系”投稿
・アップされる写真全てが流行に敏感! “オシャレ系”投稿
・たまーに投稿される“ペット系”投稿(毎日だとNG)
・タグ付けされた写真を見ると全てカッコいい! “イケメン”投稿

▼NG投稿
・「出会いに感謝」的な投稿をする“ポエマー”投稿
・心配や同情のコメントを煽る“かまってちゃん”投稿
・「成功した者はみな努力している!」とか書いちゃう“意識高い系”投稿
・何故か常に人や社会に対して常に怒っている“憤り系”投稿
・毎日自慢ばっかりする“ナルシスト系”投稿
・タグ付け写真は常に女性にべったりの“チャラチャラ系”投稿

文=アサトーミナミ