売り切れ続出! 話題の“ひもうと(干物妹)”萌えって?

アニメ・マンガ

2013/10/4

 みなさんは、今売り切れ続出のマンガに登場する新種の妹“ひもうと”(=干物妹)をご存知だろうか? これは、「家の中では様々な事を面倒くさがり、適当に済ませてしまう妹」を指す言葉。そして、9月19日に発売された『干物妹! うまるちゃん』のうまるがまさしくその干物妹なのだ。ニコニコでは、早くもアニメ化を希望するコメントが飛び交うなど、うまるに魅了された人々がたくさんいるよう。そんな干物妹とは、いったいどんな存在なのだろう?

 まず、普段の学校でのうまるは美人で優しくて頭もよく、あらゆる才能に恵まれた非のうちどころのない女子高生。老若男女に好かれる完璧な妹だ。しかし、家に帰ると途端に頭身まで変化。そして、廊下をスライディングしながら部屋へ向かい、すぐさまパソコンをオン。そのままハムスターのフードがついた部屋着に着替え、床に寝転がりながらゲームやパソコンにふける。周りにはコーラと散乱したスナック菓子が。兄のタイヘイに「夕飯食べろって!」と叱られても「うまるまとめサイトの巡回で忙しいからお兄ちゃん食べさせて」とそのままの状態で口をあけるし、仕事で疲れて帰ってきた兄に対して今すぐマンガを買ってこいと駄々をこねる。

 そんなわがままな妹だが、兄と外に出るとさらにたちが悪くなる。たとえば、「うまる…お兄ちゃんと遊びたかったの…」と言って兄の休日出勤を断らせ、自分が欲しかったぬいぐるみをゲットするためにじゃんけん大会に参加させたり、レストランのオムライスにケチャップで「はよゲーム」と書いたり。「お兄ちゃん…私…さみしい…」と泣きながらハムスターをねだったり、お菓子を買わせたりもする。そのうえ、自分が部屋で暴れまわったせいで頭を打ったのに、学校では「ちょっと…お兄ちゃんに怒られちゃって…」と兄のせいにしてしまうようなとんでもない妹なのだ。

 しかし、一緒にゲームしていた兄がスーパーに買い物に行こうとすると拗ねながらも買い物についていくし、兄に「帰ったら…ゲームのつづきするか?」と言われたら機嫌をなおして「うんっ!」ととびきりの笑顔で返すかわいらしい一面も。夜中に泣きながら「お兄ちゃん勉強教えてー!!」と布団に飛び乗ってくることもあるし、起きて兄がいなくなっていると「をにいぢゃんどこいってたの!!」と泣くのだ。それに、うまるがぬいぐるみ好きになったのも、実は昔タイヘイがお土産に買ってきてくれたから。

 周囲のイメージを壊さず、その期待に応えるため、外では一生懸命頑張っているからこそ、うまるは唯一家の中でだけ自然体でいられる。だからこそ、タイヘイにあそこまでわがままを言ったり甘えたりできるのだ。そんなふうに、自分にだけ他とは違うだらけきった姿を見せてくれて、わがままを言って駄々をこねる妹が、かわいくないはずがない。これからは、そんな干物妹の時代が来るのかもしれない。

文=小里樹