究極の未婚女あるある!? 未婚のプロ、ジェーン・スーが語る“女性がプロポーズされない101の理由”

恋愛・結婚

公開日:2013/10/16

「仕事でヘトヘトな彼を、休日のIKEAに連れて行った」
「どうでもいいことでも、勝つまで口論してしまう」
「『アルマゲドン』を観て泣いている彼を、バカにした」
「内心、彼にはなにも任せられないと思っている」――。

 一部のアラサー独身女性を瀕死に追いやる、魔の本があるという。10月に出版された『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社)だ。いわゆる「未婚女あるある本」なのだが、自分(独身・男)の周囲の女性もげっそりとした顔で「あるよ…」とつぶやいている。

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 著者は、作詞家、ラジオ・パーソナリティ、コラムニストの肩書きを持つ著者のジェーン・スー氏。「ジェーン・スーは日本人です。」というブログ名からもわかるとおり、純日本人だ。氏は自称「未婚のプロ」で、本書は何かをアドバイスするハウツー本でもなければ、独身女性をディスる自虐本でもなく、「“ここに書いてあることをやり続けていると私たちのような未婚のプロになるぞ”という警告書」なのだとか。そして、驚くべきことに101の項目はすべて著者とその女友達である「未婚のプロ」の実体験だというのだ。

 確かに、男の自分から見ても「こんな女性にはプロポーズしないわ~」という項目が並ぶ本書。しかし、なぜ氏は自らのプロポーズされなかった理由をさらすに至ったのか? そもそも未婚のプロってなんだ? ジェーン・スー氏ご自身に聞いてみた。

「本を書くお話をいただいたものの、人の役に立つ知識がなく、恥をさらすしかなかったんですよ…。そこで思い出したのが、7~8年前、自分がアラサーと呼ばれる時代に友人たちと作ったリスト。深夜のファミレスでアラサー女たちが結婚できないとグチりながら、破れかぶれになって“自分たちがプロポーズされない理由”を書き出していったんです」

 すると、その数は100を優に超えたそう。さらに、「これがいつか役に立つかもしれない」と思った氏は、パソコンでリストをデータ化。今回の書籍化(?)にあたり、データを引っ張り出し、さらに精査を加えたのだという。

 で、未婚のプロって…?

「一生独身でいるか、だれかと腰を据えて新しい家庭を築いていくかのどちらにも腹がくくれないまま、ただただ独身生活の快楽に溺れ、なおかつ本気を出せばいつか結婚できると思い続けている女のことです。未婚=“いまだ婚に至らず”ですからね。いまだ、であって、まだ結婚できる!」

 な、なるほど。俺はまだ本気出してないだけ、と。ちなみに、筆者が絶対に結婚しないなと思ったのは、
「彼のプロポーズを聞き逃している」
「彼に野菜を食べさせようと奮闘している」
「彼と連絡が取れないとき、連続で3通以上メールを入れたり、留守電を入れまくったことがある」
「彼の言う“仕事が落ち着いたら”“もっと稼げるようになったら”が実現する日が来ると、信じている」
「彼のセンスをけなしたことは一度や二度ではない」
なんですが…アレ?

「あ~っはっは! 結婚する気、ないでしょ? すごいプライド高いね! 自分を人からビタイチけなされたくないのがよくわかる…。面白い! この本の効能として、男性に読ませるとその人の傾向がわかるっていうのがあるかも。女性は、これをやってもいいかもね」

 なお、「本書では、男性の気持ちを女性にわかりやすいように伝えたつもりなので、異議ありの男性はぜひTwitter(@janesu112)にて意見を教えてください」とのこと。「未婚あるある」を楽しみたい人はもちろん、男が女にどう見えているのかを知りたい人、気になる男の傾向を知りたい人も、ぜひ手に取ってみてはいかがだろうか…(瀕死)。

文=左 団扇