Amazonオールタイムベスト小説100 発表記念! 読み忘れてない? 文庫&Kindleで読めるガチで面白い小説 10選
2013/11/11
11月11日に発表された「Amazonオールタイムベスト小説100」。
Amazon.co.jp(以下、Amazon)では、毎年6月と12月の年2回上半期・年間のベストセラーを発表し、今売れている旬の本を紹介していますが、今回は、長年売れ続けている良書も紹介したいということで、サービスを開始した2000年から13年にわたる書籍販売で蓄積した各種データをもとに「オールタイムベストブック」を選定、まずは第一弾として、小説100作品が公開されました。
ダ・ヴィンチ電子ナビでは、この100作品の中から、“文庫&Kindleで読めるガチで面白い小説”を10作品ピックアップ。いずれも各種文学賞を受賞していたり、映像化されたりと有名作品ばかりですが、うっかり読み忘れている作品もあるのでは? あえてAmazonがサービス開始した2000年以降に発売された作品から選んでみましたので、時の流れを感じながら、ぜひ名作と出会ってみて下さい!
『壬生義士伝』(浅田次郎/文藝春秋)
あらすじ:
小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に満身創痍の侍がたどり着く。貧しさから南部藩を脱藩し壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎だ。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯を描く浅田次郎版「新選組」。
歴史小説の形態をとりながら、家族のために働く父親&男の生き様を描いた名作。男性女性を問わず思わず感涙してしまう内容で、特に子どもをお持ちの方におすすめの一冊です!
『イン・ザ・プール』(奥田英朗/文藝春秋)
あらすじ:
「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者は、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖……訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か? 名医かヤブ医者か。ヘンなビョーキの人々を描いた連作短篇集。
『精神科医伊良部シリーズ』の第1作。第127回直木賞候補作品で、テレビアニメ化や映画化もされた人気作。肩の力を抜いて、さらっと楽しく読める内容です!
『博士の愛した数式』(小川洋子/新潮社)
あらすじ:
博士の背広の袖には、「ぼくの記憶は80分しかもたない」と書かれた古びたメモが留められていた。記憶力を失った天才数学者にとって、私は常に“新しい”家政婦で、数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は、驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。
寺尾聰さん主演の映画も大ヒット。第1回本屋大賞受賞作としても有名ですね。“数学”という一見小説とは相性の悪そうなテーマを、物語の中にドラマティックに融合させた傑作!