「黒い心理術」をマスターすれば、恋愛にもビジネスにも強くなれる?

人間関係

2013/11/19

 コンビニに行くと、つい余計なものを買ってしまうという人は多いのではないだろうか。私もそんな、コンビニマジックによくハマる。冷蔵庫には、なぜかコンビニで買ってしまったヨーグルトやらプリンやらがたくさんあり、いつの間にか賞味期限が切れている。つい先日も、会社でそれが5個も発掘され、社長にこっぴどく叱られたばかり。忘れていたのは私が悪いが、きっとコンビニの売り方がうまいのだ。

 『他人を支配する黒すぎる心理術』(マルコ社/サンクチュアリ出版)に、その答えがあった。コンビニは、どこへ行っても大体窓側に雑誌を置き、ペットボトルなどのドリンク、デザートやお弁当が店舗の端に配置されるようになっている。これは、客に少しでも多くの商品を目に触れさせるため、店内をたくさん歩くように、よく購入される商品を店内の端に陳列しているという訳だ。私はまんまとこの戦略にハマってしまっていた。私だけを責めないでほしい。

 コンビニばかりではない。なんでも、あのナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーも心理学を巧みに操っていたという。例えば、「黄昏時効果」。ヒトラーは演説を黄昏時に行うことにこだわっていた。それは、人間の思考力や判断能力は、夕方になると疲れや周囲の暗さが相まって、激しく低下するという効果を期待していたのだそう。

 同書では、こうした心理術を使用すれば、人の心を操ることができると説く。それができれば、ビジネスや恋愛など、人とのコミュニケーションが円滑になる。心理学や心理術の専門家への取材をもと、表情や言葉などから他人の心理を見抜くための具体的な方法が述べられている。

 まずは、表情。感情が一番に出るのは、口元なのだとか。相手と会話しているときに口を閉じていると拒絶のサインと受け取られてしまう。相手に良い印象を与えるには、まずは微笑んだり、歯を見せて笑ったり、口元の意識を高めるのが良さそうだ。

 また、視線の動きからは、その人の心理状態がわかるという。適度にそらしながら相手と視線を合わせることが、コミュニケーションを取るうえで効果的らしい。そして視覚的イメージを思い浮かべているときは、視線は上へ動くとされている。相手を自分から見て、その方向が右上であれば「思い出している」、左上であれば「考え出そうとしている」という。このように、人の表情を読み取る方法がかなり詳細に書き込まれている。

 でも、他人の表情を事細かく瞬時に読み取るのは、なかなか難しい。そこで、普段の生活ですぐに使えそうな言葉の心理術をご紹介しよう。一番簡単なのは、“無言”のテクニック。ただ相手の話を聞いてあげる状況を作るというものだ。すると、話をした相手は気持ちを整理することができ、自ら解決方法を導くことができる。そして、話を聞いてくれた相手には、信頼感を抱く効果もある。言葉ひとつで、自然と相手より優位に立ててしまうというテクニックである。

 身の回りでもたくさん使われている心理術を人間関係に取り入れることは、決して黒いことではないと思う。誰もが気付かずハマっているのだから、効果は実証済みだ。人間関係にお悩みのアナタ、実践してみる価値はあるのではないだろうか?

文=廣野順子(Office Ti+)