文房具界の麻里子様、さしことは? OKB48のセンターはどれだ?

暮らし

公開日:2013/11/23

 AKB48やSKE48、NMB48、HKT48はみなさんも知っていると思うが、OKB48というものがあるのをご存知だろうか? OKB48とは、『すごい文房具』(ベストセラーズ)や『グッとくる文房具』(徳間書店)の担当編集をしている古川耕が2011年から行っている「お気に入りボールペン(OKB)」のランキングのこと。第3回となる今年は、全国で握手会ならぬ試し書き会を開いたり、web投票からみんなの“筆箱のセンター”を決定しているよう。では、気になる結果はどうなっているのか? 11月14日に発売された『グッとくる文房具2014』(徳間書店)から見てみよう。

 まず、3年連続で1位に輝いたのは、ジェットストリーム。「軽くなめらかな書き心地で油性ボールペン界に低粘度インクブームを巻き起こした」と言われているこのペン。2位のユニボールシグノに1000pt近い差をつけ、圧倒的な得票差で優勝した。そして、惜しくも2位だったユニボールシグノは、ノック式よりもキャップ式と言う人に支持されたよう。ペン先の太さやカラーバリエーションも豊富で、ボールペン界では“シグノ麻里子様”と呼ばれて愛されている。

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 さらに、今回“さしこ”的ダークホースとして活躍したのが、3位に選ばれたエナージェル。前々回8位、前回3位と着実に順位を上げてきているこのペンは、「速乾・鮮明・低粘度」を謳っているもので「履歴書に最適の“就活ボールペン”」として大ヒットしているのだ。他にも、2013年にリリースされ、5位に入賞したユニボールシグノRT1は、細字なのにカリカリ感が少ないと好評。今後が気になる期待の新人というところか。

 また、OKBのランキング以外にもさまざまな文房具が紹介されているのだが、なかにはちょっと変わったおバカ文房具も。たとえば、K&Aの「さくらさくえんぴつ」は短くなったえんぴつを植木鉢に指すと、コスモスなどの芽が生えて花が咲く。女子高生のスカートをモチーフにした「スカートめくりフセン」は、スカートをめくった中の部分にメッセージを書き、再びスカートで覆い隠してから相手に伝えることができる。これなら、確実にメッセージを読んでもらえるはず。

 さらに、「もはや、文房具として紹介していいものかと不安になる」とまで書かれているのが、バラシルというシャープペン。これはシャープペン自体がプラモデルになっていて、組み立てキットから自分で作っていくというもの。「持ち心地、書き心地を無視してデザイン性と無駄な要素(パズル)を重視」しているそうだが、ハマれば抜け出せなくなること間違いなし。文房具ではないのだが、全面を色とりどりのスタッズで加工された大人のランドセルなんてものも紹介されている。

 読み終わったあとは、いつの間にかあなたの足も文房具売り場に向かっているかもしれない。

文=小里樹