リーガルハイ 堺雅人、脚本家との対談でホンネ「ほんとうにつらい(笑)」「早く3期をやりたい」

テレビ

更新日:2014/9/25

 堺雅人主演のドラマ『リーガルハイ』。人気ドラマの2期ということもあり、堺本人はどのような気持ちで古美門研介役に挑んでいるのか。11月21日に同作の公式ブック第3弾として発売された『「リーガルハイ」公式BOOK 古美門研介 没頭記』(角川マガジンズ)に収録されている堺と脚本を担当している古沢良太氏の対談から探ってみた。

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堺:まさに、現場でもチャレンジしてますよ。理想をいうと、今回は1話完結のキレ味と、連続ドラマの次が気になる継続性を両立させたいんです。裏を返すと、どっちもダメになってしまう怖さもある。ドキドキもしないし、スッキリもしないという。実は、ものすごいところに踏み込んでいるんですよ。

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古沢:確かにそうですね。

(中略)

堺:その上、1期はキレ味が持ち味だったので古美門もキレ味を鋭くすれば良かったけど、2期は人間関係がグニュグニュ変わっていくのでそうもいかない。1期では“異物”でよかった古美門が、2期では“異物”ではなくなる瞬間がある。誰かの芝居を受けなければいけないんです。これまで白黒はっきりつければよかった古美門が、グラデーションをつけていかなければいけないから非常に面倒くさい!
<本書22、23ページ>
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 確かに今回は良きパートナーであった新垣結衣演じる黛がライバル事務所に移籍したり、ライバル弁護士が理想を追い求める余り、徐々に危うさを見せ始めたりと、状況が話を追うごとに変化していくのだ。それによってストーリーや人間関係に深みが出て、視聴者は目が離せないのだが、出演者はその演技の難しさに悩まされるところだろう。

 また、対談の終わりには、堺自身の2期に対しての心持ちを正直に吐露している。

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堺:一つ言えることは、3期は面白いですよ! 2期を楽しむことができれば、そのメンバーでつくった3期はすごく面白いはず!そういうことってあるじゃないですか。ちょっとマニアックな方向に行き過ぎちゃって、3期で円熟期を迎えるというパターンが。それそれ。(中略)とにかく3期がいい!僕としては、早く2期にけりをつけて3期をやりたいです。

古沢:いや、2期を楽しみましょうよ。

堺:いやあ、難しいです、2期は。

(中略)

古沢:僕たち自身が1番迷いながらつくっているこの2期を見てほしいです。

堺:確かにそうですよね、本当にみんなが悩みながらやってるので。

古沢:そうした手さぐりで進むことに一番、価値があるんですよ。

堺:でも、今回は据わりが悪いですよね。ほんとうにつらい(笑)。

古沢:でも、1期のパターンに戻すのは簡単ですから。
<本書37、38ページ>
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 今期の『リーガルハイ』は、対談でもあるように1期の成功に甘んずる事無く、さらに飛躍するため新しい方向性を模索している。出演者やスタッフの苦労は多いだろうが、毎回安定した視聴率を取り、「毎分視聴率は落ちず右肩上がり(対談より)」という現状はその努力がいい方向へ進んでいると感じられる。

 今回の物語のキモとなる最大の難事を前に、登場人物それぞれの心情が交錯し一体どのような結末を迎えるのか、期待せずにはいられない。

 なお、『「リーガルハイ」公式BOOK 古美門研介 没頭記』には、古美門激アツセリフ集やドラマのシナリオ(今期第3話)なども収録されている。次回(12月4日)の放送は『2013FNS歌謡祭』のためお休み! というわけで、公式ブックを眺めつつ、最終盤へと備えてみてはいかがだろうか?

文=あぶく銭 しげる

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