私ってもしかしてウザい!? 職場で嫌われないためのルール

ビジネス

更新日:2017/5/8

「あの子とは話が合わない」
「あの上司さえいなければ」

 職場でのストレスは、仕事の内容より人間関係が原因という人は少なくないはず。その人さえいなければ、もっと仕事がうまく回るのにと考えることも。でも、逆をいえば、相手からも同じことを思われている可能性がありそう。

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 政治ジャーナリスト、ラジオプロデューサーの清水克彦氏は、『ウザい相手をサラリとかわす技術』(ソフトバンククリエイティブ)で、長年身を置くマスメディア業界を通して「あ~ウザい!」と思った経験を挙げている。例えば、どんなことをウザいと思われるのだろうか? 氏が注意喚起する例がこちら。

●間接的表現で自慢する人
 氏は、インタビュー取材の中で、嫌な印象を受けたものとして、学歴や自分の実績などの直接的な自慢をあげる。これはもちろん避けたいところだが、さらに間接的な自慢は、直接的な言い方よりずっと嫌味に聞こえて感じが悪いという。

「新幹線? いつもグリーンだよ」
「先日、○○商事のB社長と会ったんだけど、彼が言うには…」

 1つ目は、私はリッチ、育ちがよいということを、2つ目は社会的な地位が高い人脈を持っていることを間接的に自慢している。

●しきりに反省をする人
「もっと○○しておけばよかった」
「こんな会社に入るんじゃなかった」

 こんな言葉を吐いてしまう人は少なくないのでは? 「今からできることをやれば? と思う。過去の自分に軸足を置かず、今から未来に重きを置くべき」と氏は言う。確かに、後ろ向きな考えばかり聞かされてフォローに困ることも。

●いつも表情が暗い人
 アメリカの心理学者の研究では、話し手が聞き手に与える影響の大きさは、言語情報が7%、視覚情報が55%、聴覚情報が38%という結果が出ているそう。やはり見た目で相手に不快な印象を与えないことは重要なようだ。

 ウザいと思われないためには、身だしなみはもちろんだが、何よりも表情。氏は、「自分は今、明るい表情をしているかどうか」をチェックすることを勧めている。とはいえ、気分が沈んでいるときは、笑顔も出にくい。「今の悩みは一時的なもので、永久には続かない。去年の今頃、なんで悩んでいたかは思い出そうとしない限り覚えていないことが多い」とのこと。

●アドバイスを語り過ぎる人
 職場にいれば、後輩や部下への指導、仕事の引き継ぎなど、折に触れてアドバイスが求められる機会がある。

「その件だったら、A社のBさんに頼めばいいよ。会うときには○○屋の△△を手土産にするといい。それと、Bさんは納期を前倒しにするべき。僕だったら…」

 このように、ひとつの質問に対して大量のアドバイスを返すと、たとえ相手は親切心だと理解していても辟易してしまう。「必要ない情報や言葉は相手を混乱させる元。説明や助言は簡潔にする」「“もしまた困ったらいつでも言って”というスタンスで臨むべき」という。

 苦手な相手に出会ったとき、まず自分自身が「あ~ウザい!」と思われるような行動をとっていないかと振り返ると、関係改善の糸口が見つかるかも。

文=佐藤来未(Office Ti+)