今度は光希と遊の妹と弟が主役!『ママレード・ボーイ』のその後

マンガ

公開日:2013/12/9

 みなさんのなかにも「だっけっど気になる♪」というオープニングを口ずさんだことがある人は多いのでは? あのケンコバも大好きだというこの曲は、1992年から『りぼん』(集英社)で連載されていた『ママレード・ボーイ』(吉住渉)の主題歌で、原作は少女マンガにもかかわらず男子からも絶大な人気を誇っていた。そして、連載終了後もその人気はまったく衰えず、18年の時を経て今年「Cocohana」から続編がスタート。『ママレード・ボーイ』1巻の単行本を付録にした「Cocohana」5月号は、各地で売り切れ続出になったほど。そんな待望の続編『ママレード・ボーイlittle』の1巻が、11月25日に発売された。連載終了から13年後の生活を描いた『ママレード・ボーイlittle』は、どうなっているのだろうか?

 まず『ママレード・ボーイ』といえば、ヒロインである小石川光希の両親が松浦家の夫婦とそれぞれ恋をし、離婚したあと相手を変えて再婚するという衝撃的な展開からスタートする。そして、松浦家の息子である遊も交えた6人で生活することになり、いつしか光希も遊に惹かれて付き合うことになるのだが、『ママレード・ボーイlittle』では、両親たちが再婚して生まれた光希と遊の妹・立夏と弟・朔が主人公。立夏は見た目も中身も光希そっくりで、朔の方は遊よりもちょっと大人しめなタイプの違う美少年。でも、成績優秀なところは遊と同じで、学年ナンバーワン美少女と言われる笹宮レナから熱烈アプローチを受けるほどモテている。そんな彼らの中学校生活に、光希や遊の友人たちが絡んでくるのだ。

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 たとえば、光希のことが好きだった須王銀太は、立夏や朔が通う学校で英語の先生になっている。テニス部顧問も務めており、光希たちの先生だったなっちゃんこと名村先生と同じような立ち位置になっているよう。遊の元カノでもある鈴木亜梨実とは、大学の卒業旅行でプロポーズして見事結婚。しかし、亜梨実が3年間のロンドン勤務になったことで、現在離婚の危機に立たされているみたい。

 また、さっき少し名前があがった名村先生は、婚約関係になっていた教え子の秋月茗子と結婚し、息子の碧をもうけた。ちなみに、この碧は茗子そっくりの優しげなイケメンで、朔のクラスメイトであり、立夏の片思いの相手でもある。今後、彼らの関係がどうなっていくのかも注目だ。

 そして、肝心の光希と遊のその後だが、結婚はしているのか? 子どもはいるのか気になるところ。遊は、茗子に猛アタックしたり、遊と同性愛疑惑が出た先輩・三輪悟史とともに建築事務所を立ち上げたのだが、仕事が大忙しでなかなか光希とゆっくりできる時間はとれないよう。それでも、相変わらずのラブラブっぷりを発揮しているのだろうか。

 立夏や朔の保護者気分で見るもよし、彼らの恋愛ものとして読むもよし。あるいは、光希たちのその後を眺めてかつての思い出にひたるのもありだろう。あなたは、この物語をどう楽しむ?

文=小里樹