キリンラーメン、納豆そば……大ブーム「ご当地即席麺」は、健康食だった!?

食・料理

更新日:2014/2/1

 今、密かにブームとなっている「ご当地即席麺」。日清のどん兵衛やチャルメラ、スーパーカップなどおなじみの商品が、販売エリアによって“ご当地の味”として限定発売されているのだ。

 しかし、ご当地即席麺は、大手メーカーだけが販売しているわけではない。日本全国に、じつにさまざまな地域発のご当地即席麺が存在しているのだ。

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 その魅力を伝えるのが、10月に発売された『全国ご当地即席麺 極上アレンジレシピ』(宮前祥子、野上知子/講談社)。本書は化学調味料を使っていないご当地即席麺と、そのアレンジレシピを紹介した一冊なのだが、驚かされるのは「こんなにご当地即席麺ってあるの!?」という点だ。

 たとえば、ご当地らしさで目を引くのが、山口県・池本食品の「岩国蓮根麺 体優スープ しお」。池本食品がある山口県岩国市は、れんこんの日本5大産地のひとつ。そのため麺にはれんこんの粉末が配合されており、これが独特のもちもち食感を生み出している。煮込んでも延びにくいため、鍋の最後に締めのラーメンとして使用するのにもピッタリだ。また、島根県・珍味の二幸が販売する「出西生姜うどん」は、出雲地方の出西地区でだけ栽培されているという出西生姜をうどんに練り込んだ商品。なんと生姜を原料の15%も使用しているというから、生姜マニアの人だけでなく冷え性で悩む人にもオススメかも。

 ヘルシーさでいえば、岐阜県・桜井商店の「十穀らーめん しょうゆ味」も気になる商品。特徴はなんといっても発芽玄米にきび、はとむぎ、黒米、アマランサスなどの国産穀物を10種類も配合した麺で、「穀物の風味としっかりとした歯応え」が魅力だそう。一方、翡翠色の太麺が美しい「冷しモロヘイヤ麺」(広島県・なか川)も、健康志向の人にはありがたいロングセラー商品だ。意外なのは、フリーズドライの国産ひきわり納豆が入った「どんぶり麺・納豆そば」。納豆のとろみと風味が手軽に味わえる、納豆好きにはたまらない一品だが、販売しているのは、大阪府のムソー。関西は納豆嫌いの人が多い印象だが、納豆の健康食材としての優秀さは文化の壁をも越えたものなのだろう。

 このほかにも、昭和40年代に販売され、一度は生産中止になったものの復活を遂げた「キリンラーメン」(愛知県・小笠原製粉)や、明治29年創業の埼玉県・高橋製麺による無かんすい麺が特徴の「鴻巣ラーメン」、本格的な稲庭うどんの技を中華そばに活かした「稲庭中華そば」(秋田県・佐藤養悦本舗)など、どの即席麺もオリジナリティ豊か。地産地消を掲げる商品も多く、これぞ日本の真髄を伝える正真正銘のご当地麺、といえるのかもしれない。