尾田栄一郎が3連覇! 2013年、男女別人気マンガ家ベスト5発表!

マンガ

更新日:2014/1/27

 溢れる書籍のなかから読みたい1冊を見つけるのはなかなかに難しいもの。冬休み、なにを読もうか迷っている人におすすめなのが本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』主催の「BOOK OF THE YEAR」だ。発売中の1月号では、ダ・ヴィンチ読者、書店員、文筆家など本好き4619名によるアンケートをもとに、2013年をふりかえりあらゆるジャンルの書籍ランキングを発表。作品だけでなく、「好きな男性マンガ家・女性マンガ家」ランキングも毎年人気の項目の一つだ。

 男性マンガ家部門では、『ONE PIECE』の尾田栄一郎が3連覇を達成! 「あと何年かかるのか知りませんが、完結まで必ず追いかけます」(26・男)と作品の持つ強烈な吸引力に加え、「少年マンガを引っぱってくれている存在」(21・女)と作家本人への期待度も最高潮に。

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 2位は『名探偵コナン』の青山剛昌が前年の7位からランクアップ。長期連載作品の底力を見せつける。

 また本誌での大特集も記憶に新しい、あだち充も8位から3位に上昇。最新作『MIX』人気もさることながら「永遠の青春」(51・女)、「青春時代のカリスマ!」(47・男)と大人読者からの支持は固い。

 女性マンガ家部門では、昨年1位の荒川弘とのデッドヒートを制し、『3月のライオン』の羽海野チカが首位に返り咲き、3度目の1位を獲得。「ご本人もマンガが大好きで、マンガの洪水の中から自分のスタイルを確立している気がする。身体を壊さないようにして、でもいっぱい描いてほしい!」(40・女)など作家への愛をつづったコメントが目立った。

 僅差での2位となった荒川弘は、作品ランキングでは第2期アニメ化、2014年春に実写映画化が決定した『銀の匙』が、羽海野の『3月のライオン』を上回り2位に。『銀の匙』に加えて『アルスラーン戦記』(原作・田中芳樹)の連載を開始するなど精力的に活動、エッセイで子育て中であることも明かしており、「小1ともうすぐ2歳の子どもを育てながら、この鉄人め!」(42・女)の声も。

 3位は、35周年を迎え、抜群の安定感と共に新規読者を獲得し続ける高橋留美子。

 4位の末次由紀は、初ランクイン。『ちはやふる』が22巻まで進み、作品としての人気が十分高まったところで作者認知度も上昇、という流れか。2期目のアニメも好評、10代女性から50代男性まで幅広い層からの支持を集めた。

 男性マンガ家・女性マンガ家ともに上位には人気作家がランクインしたが、注目すべきはTOP5からは漏れたものの大躍進を見せた新進マンガ家たち。同誌ではそれぞれ20位までを発表している。

【男性マンガ家部門】
1位 尾田栄一郎
2位 青山剛昌
3位 あだち 充
4位 冨樫義博
5位 鳥山 明

【女性マンガ家部門】
1位 羽海野チカ
2位 荒川 弘
3位 高橋留美子
4位 末次由紀
5位 吉田秋生

文=門倉紫麻/ダ・ヴィンチ1月号「ブック・オブ・ザ・イヤー2013」特集