天秤座は「新しい服を買う」、水瓶座は「なかったことにしてしまう」 星座別、落ち込んだときの対処法

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公開日:2013/12/21

 新年を控え、いま書店にはさまざまな占い本が並んでいる。占い本といえば、来年の運勢や相性占いなどがメインで、「当たる、当たらない」で語られることが多い。しかし今、ひと味ちがった星座占いの本が話題になっている。

 それは、鏡リュウジによる「12星座の君へ」シリーズ(サンクチュアリ出版)。『魚座の君へ 魚座の君が、もっと自由にもっと自分らしく生きるための31の方法』を皮切りに順次刊行され、先日『山羊座の君へ』『水瓶座の君へ』まで全12冊が揃ったばかりだが、星座別のいろんな悩み対処法が書かれている。口コミで評判が広まりシリーズ30万部に迫る勢いらしいが、どんな内容なのか、ちょっと覗いてみよう。

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 たとえば、落ち込んだときの対処法。まず、魚座の人には「失敗をラッキーの素に変える」「自分以外の誰かのためにがんばってみる」「感情の波に溺れろ」「自分を初期化しろ」などのアドバイスが並ぶ。「失敗をラッキーの素に変える」の項によると、うっかりミスや失敗が多いといわれる魚座は、どんなに気をつけてもミスがなくなることはないのだそう。だからミスをなくそうと努力したり、ミスした自分を責めたりするのを止め、「道に迷ったおかげで素敵なカフェに出会えた」なんていうふうにそのミスや失敗を自分にとってプラスなものに転換しようというのだ。

 さらに落ち込みからどうしても脱出できないときは、「自分以外の誰かのためにがんばってみる」。自己犠牲の星に生まれた魚座は、自分のことより他人のために一生懸命になれるそう。その性質を利用し、失恋した友人に寄り添う、仕事でピンチの同僚を手伝う……と他人のために一生懸命になっているうちに、気がつけば、自分の悩みを忘れたり、パワーがよみがえってくるという。

 また、天秤座なら「新しい服を買う、部屋の模様替えをする」。外見や形から入ることの多い天秤座は、服を変えたり、部屋を変えることで、その「器」に合わせて自分も変われるから、まず外側から元気になろうというアドバイス。

 ほかにも、ドラマチックなことが好きな獅子座は「今の状況をドラマと見立てる」ことで、逆境を乗り切るパワーやアイデアが出てくる。自分のことを後回しにしがちな蟹座は「堂々と助けを求めよう」、責任感が強くて背負い込んでしまうことの多い山羊座は「責任範囲を限定しよう」。普段は猪突猛進型の牡羊座は「もうひとつの場所、アジールをもつ」、疲れたときはそこへ緊急避難してとことん休むことが必要。同じ逃げるでも、射手座は「現実に背を向けて旅に出よう」、動いていることがポイントだそう。乙女座はそんなときこそ「日常の習慣を意識してきっちりやる」ことで、正しいリズムが回復する。双子座は「自分で自分にツッコミを入れる」ことでつらい体験を相対化し笑い飛ばせるように。発想の転換が得意な水瓶座は思い切って「なかったことにしてしまえ」、逆に中途半端が性に合わない蠍座は「失敗でもいいから決着をつける」ことが大事。そして、牡牛座は「とりあえず、おいしいものを食べて、寝る」!

 こうしたかなり具体的なアドバイスが、各星座ごとに31コ書かれている。

 落ち込んだとき以外にも、試練や壁にぶち当たったとき、何かに迷って決められないとき、やる気が出ないとき、やりたいことが見つからないとき、人間関係に行き詰まったとき、どんな仕事や役割でより力を発揮できるか、あなたが愛すべき人やあなたをほんとうに愛してくれる人がどういう人なのか……。

 ふつうであれば、欠点やコンプレックスになるようなことも、その星座らしさとして肯定し無理なく活かせる方法を提案してくれるというのも特長。

 すぐに使えるアドバイスもたくさん載っているので、星座占いなんか信じないという人も、試してみる価値はあるかもしれない。