「日本はCCメールが多すぎる!」外国人が感じる“日本企業の弱点”

ビジネス

2013/12/24

日本でグローバル化が叫ばれるようになってもうずいぶんと経つが、それでもまだまだ国際化が進まない日本企業。外国人を相手に「プラスアルファ」と言っても通じなかった……なんて失敗談はよくある話だが、外国人から見ると、日本の企業文化や習慣には不可解なことが多いらしい。今回は、11月に発売された『外国人社員の証言 日本の会社40の弱点』(小平達也/文藝春秋)から、外国人から見た“日本の会社のここがヘン!”という声を紹介しよう。

 まず、「日本企業で子どもが電話に出るのはなぜですか?」と質問するのは、アメリカ人男性。日本に取引先があり電話をかけると、時折子どもが電話を対応し、甲高い声で「ジャストアモーメント」と言われるのが不思議でたまらないらしい。同時に「子どもを働かせるのは児童虐待になりませんか」と本気で心配もしている。

 もうお気づきの方もいるかと思うが、これは日本の女性従業員が相手に好印象を与えようとカワイイ声を出した結果、子どもだと勘違いさせてしまったのだろう。アメリカでは、働く女性はプロフェッショナルとしての能力をアピールするために意図的に声を低くするため、まさしく正反対。日本のおじさんには愛されるかもしれないが、グローバルなビジネスの場でのカワイイアピールは逆効果と考えたほうがいいかもしれない。

 また、「部長に指示を仰いだら、瞑想をはじめてしまいました」と言うのは、日系企業に勤めるイギリス男性。仕事の相談を上司の日本人に持ちかけたら、「うーん」と言いながら腕を組み、目を閉じてしまったのだとか。日本人にとってこれは“熟考のポーズ”だが、イギリス人の彼には「テレビで見たお寺の修行僧」にしか見えなかったのだ。さらに、突然「よし!」と言って目を開き、簡潔な指示をくれた姿には「東洋の神秘」までをも感じたそうで、「これはYOGA(ヨガ)の一種なのでしょうか」と質問している。これは微笑ましい話だが、もし外国人とコミュニケーションをとるのなら“コミュニケーションする意志”を伝えるためにもアイコンタクトは大事にしたほうがいいだろう。

 さらに、「メールにCCが多いのは和の精神でしょうか?」と疑問を呈するのは、タイ人女性。日本でコンテンツを作成する会社に勤務する彼女に言わせると、日本はCCメールが多すぎるそう。「本来であれば、当事者同士がやりとりをして、必要があるときだけCCを入れればいいのではないでしょうか」と述べるが、彼女と同意見の日本人も多いのでは?

 この疑問に対し、外国人社員向け研修の第一人者である著者は、「本来の“和”の精神ではなく、逆に上司・部下の信頼関係が欠如しているが故の、アリバイ作りという意味合いが強いのでは」と答えている。CCは“関係者の情報共有”という目的の名で行われるものの、結局は上司にもメールで報告した形をとろうとする部下の自己防衛策ではないか? というのだ。ちなみに外資系企業の場合は「上司向けBCC」が多いそう。これは自分と同僚のメールのやりとりを上司にこっそり送り、自分の正当性をアピールするのが目的だ。これでは日本企業も外資系企業も、働きづらさは同じと言ってもいいかもしれない。

 このほかにも「時間厳守といいながら、会議が時間通り終わりません」「血液型でチーム編成するなんて、信じられない!」「日本人は創業者の哲学を大事にしすぎでは?」など、外国人から寄せられた疑問・相談から日本企業の弱点が浮き彫りになる本書。グローバル化に対応するためにも、そしてよりよい組織づくりのヒントとしても、この声をぜひ活用したいところだ。