初めてのコミケ、小銭は多めに、携帯ざぶとん必須!

マンガ

公開日:2013/12/26

 年末といえば、年に2回のオタクの祭典、コミックマーケットが開催される季節だ。同人誌やグッズをゲットしに、あるいはサークルや作家さんに会いに行ってみたいと思っている人もいるだろうが、コミケには独自ルールのようなものもいろいろあるので、初めてだと少々不安に思うかもしれない。そんな人たちにオススメなのが、12月9日に発売されたコミケット参加者サポートマガジン『コミケPlus』(エックスワン/メディア・パル)だ。スタッフであるコミケ準備会が協力して作ったというこの本から、初参加の人のための心得を紹介してみよう。

 まずは、どんなサークルがあるのかカタログを手に入れてチェックすることから始めよう。コミケには、3日間で約35000ものサークルが参加しているので、何の用意もなしに行ってみても、お目当てのものはゲットできない。だからこそ、カタログでの事前チェックは欠かせないのだ。ちなみに、カタログには書店で買える冊子版とDVD-ROM版、会員登録すると利用できるWeb版がある。コミケ自体は入場無料で、冊子を持参する必要もないので、自分に合ったものを選べばいいだろう。

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 また、会場の東京ビッグサイトに行くにはいくつかの方法があるのだが、ここで重要になってくるのは何目当てで参加するかだ。コミケ会場は、東ホールと西ホール、企業ブースに分かれている。だから、目的のサークルがある場所によって東棟の屋外駐車場に並ぶ東待機列か、やぐら橋のある西待機列に並ぶかが変わってくるのだ。東待機列に行きたいなら、ゆりかもめの有明駅かりんかい線の国際展示場駅。西待機列なら、ゆりかもめの国際展示場正門駅かりんかい線の国際展示場駅を利用するといいそう。

 しかし、東待機列は朝早く来た人で埋まってしまうので、朝9時以降なら西待機列に並んだ方がいいようだ。また、東待機列は周りに建物がないため、冬場は特に過酷な状況で待機することになる。おまけに、周りにコンビニやトイレもほとんどないので、初心者なら無理せず西待機列に並んだほうがいいらしい。入場待機は4時半から始まるが、これより早く到着してしまうと徹夜行為とみなされるので、どんなに早くても4時半以降に着くようにしよう。お目当てのものが、人気サークルや企業ブースの限定グッズなら早めに着いておくべきだが、そうでなければ無理に始発で並ばなくてもゲットできるはず。

 そして、冬コミの場合、当日の服装は帽子か耳当て必須。靴も底の厚いものか中敷きを使って防寒対策し、女の子なら厚手のタイツを使うとGood。上着はフードつきで、防水加工のものが望ましいようだが、待機列は寒く、会場内は暑いので、インナーは重ね着で調節できるようにするといいらしい。ほかにも、水分補給のためのペットボトルやカッパ、同人誌を入れられるだけのバッグ、カイロ、マスク、携帯ざぶとんがあるといいようだ。帰りの電車代はSuicaなどにチャージし、あらかじめ100円や500円硬貨にくずしておくことも忘れずに。

初心者ならば、過酷と言われる夏コミよりも冬コミの方がオススメとのこと。この冬のコミケは12月29日(日)~31日(火)に開催。この機会にコミケデビューを果たしてみてはいかがだろう。

文=小里樹