「ガラスの尻」「ケツえくぼ」って? 男のお尻の描き方だけに特化した本がすごい!

暮らし

公開日:2013/12/28

 書店を覗いてみると、かわいい女の子を描くためのイラスト集はたくさんあるが、かっこいい男の子を描くための本はなかなかない。直接観察しようにもさすがにじろじろと眺めまわすことはできないし、たとえ夏場でもお尻の筋肉のつき方までは確認できない。服の上からでは実際の肉体を想像して描くしかないので、慣れていない人はなんとなく描いてしまって失敗することも多いはず。

 そんな人たちのために、男のお尻の描き方だけに特化した本が発売された。それが、12月7日発売の『男のお尻の描き方』(新書館)だ。

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 まず、年齢によるお尻の変化を描いた「男子のお年頃尻」というコーナーでは、それぞれの年代のお尻に作者のチカライヌが独自の名前をつけて紹介している。まだ女子との差が目立たない小学生くらいのお尻は「イタズラ尻」。中学生くらいで、ほっそりした体つきの内側に秘めた筋肉の気配がポイントだという「ガラスの尻」。高校生から大学生にかけての「オシャレ尻」は、体つきががっしりしてきて見た目は一人前の男になっている素敵なお年頃尻なのだそう。さらに、社会人として働きだし、筋肉のついた「ガテン尻」。外回りが減って筋肉が細くなり、ややコケた感じのする「ジェントル尻」。シニア世代の「孫命尻」など、本来お尻にはそれだけで年齢を描き分けられるくらいの特徴があるのだ。

 また、よくある「間違い尻」とその解消方法も紹介されている。“お尻”と聞くと、なんとなく丸い形を想像しがち。しかし、それは女性的なお尻の形で、男性の場合はピーマン型になるという。絵にするとそら豆を割ったような形にも見えるのだが、2つ並んだ四角の中に斜めの楕円を描く感じで描くといいらしい。ここで、四角の幅を変えずに縦の部分だけを長くしていき、それに合わせてそら豆を2つ描いていくと、子どものお尻から徐々に成長していき、ムキムキなお尻まで描き分けることができる。

 さらに、男っぽいお尻を描くためのポイントとして、男性ならではのパーツや特徴も紹介されているのだ。たとえば、お尻の側面にできるえくぼのような部分。作者はここを「ケツえくぼ」と呼んでいるのだが、これは骨盤と脚骨のつなぎ目に出るくぼみで女子にはあまり見られず、脂肪が少なかったり運動している男性に特に顕著に現れるという。それに、男子の方が女子よりも座骨の間隔が狭い。だから、男子の方がお尻がギュッとすぼまって引き締まっているように見えるのだ。

 ほかにも、男女によるジーパンのシワや内ももの影の描き込み方の違いについて書かれているので、本書を参考にすればみなさんも理想のイケメン尻を描くことができるはず!

文=小里樹