あの与沢翼が編集長! 「ネオヒルズ・ジャパン」驚愕の内容とは?

ビジネス

更新日:2018/6/27

『ネオヒルズ・ジャパン 与沢翼責任編集長』(与沢翼責任編集長/双葉社)

 常春の国、マリネラ国王を彷彿させる福々しくも不敵な笑み。「稼ぐか、死ぬか!」というあからさまに過激なメッセージ。そして、「秒速で一億円稼ぐ男」というキャッチフレーズにより、すっかりマスコミでもおなじみの存在となったIT実業家、与沢翼。良い悪いの評価はさまざまだと思うが、あの強烈な存在感に興味をおぼえない人のほうが少ないのではないだろうか。

 そこで取り上げてみたいのが、先ごろ創刊された『ネオヒルズ・ジャパン 与沢翼責任編集長』(双葉社)である。与沢翼を責任編集長に迎え、彼を筆頭とする“ネオヒルズ族”の“素顔”に迫っているこの雑誌。与沢翼から何かを学びたいと思っている人には、まさに必読の内容となっている。

 なにしろ表紙&巻頭グラビアからガッツリ与沢翼withネオヒルズ族! 最近ではプロレス団体DDTのヌード写真集を撮影したことでも話題となったニュースなカメラマン、レスリー・キーならではの、テラテラと艶やかなタッチ&ポージングにより、彼らの“濃さ”が余すところなく表現されている。孫正義やホリエモンといった旧世代とは明らかに異なる、ネオヒルズ族の方向性が、このグラビアだけでも十分に理解できるはずだ。

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 なにしろ表紙&巻頭グラビアからガッツリ与沢翼withネオヒルズ族! 最近ではプロレス団体DDTのヌード写真集を撮影したことでも話題となったニュースなカメラマン、レスリー・キーならではの、テラテラと艶やかなタッチ&ポージングにより、彼らの“濃さ”が余すところなく表現されている。孫正義やホリエモンといった旧世代とは明らかに異なる、ネオヒルズ族の方向性が、このグラビアだけでも十分に理解できるはずだ。

 後に続く記事のキービジュアルも「金」、「女」、「外車」、「ブランド品」、「美食」のオンパレード。かつて大衆雑誌の巻末でおなじみだった“幸運を呼ぶお守り”系広告の読者レポートが、そのまま1冊にボリュームアップしたと考えていただければ、この雑誌のイメージが伝わるだろう。

 とはいえ、胡散臭さだけを感想としてしまうようでは、秒速で1億稼ぐことなんて夢のまた夢。せめて秒速1円くらい稼げる男になりたいというのであれば、煌びやかなビジュアルに目を奪われず、誌面で紹介されている与沢翼たちネオヒルズ族の行動や言葉を冷静に読み取るべきである。特に、巻末特集扱いとなっている「ネオヒルズ流“変わるための”絶対習慣」には、「悩むのは時間の無駄!」「自分の欲望と真摯に向き合え!」など彼らにあやかりたい人でなくとも、参考になる教えが結構含まれている。インタビュー部も含め自己啓発本として捉えれば、内容もストレートでコンパクトにまとまっており、なかなかお得な1冊といえるかもしれない。

 個人的にもっとも感銘を受けたのは、彼らのファッションや持ち物に関するセンス。もちろん好みもあるのだろうが、各人とも見事なまでに“セレブ”のアイコンを具現化している点はさすがだと思った。高級クラブのホステスは、まず客の腕時計を見て客のレベルを判断するというが、それは他のビジネスでも同じこと。軍人なら軍服にサーベル、マンガ家ならGペンにベレー帽というように、目的と様式にあった装いをしているからこそ、他人からもそのように認識され、同業者間のコミュニケーションが成立するものだったりするのは、ひとつの事実。また、器が人を育てるということもある。もし、あなたがネオヒルズ族のような暮らしを望むのであれば、まず、形から入ってみることも、十分に有効な第一歩なのではないだろうか。ちなみに本誌によると、与沢翼は近々ダイエットを予定しているそうなので、彼にあやかりカロリーアップを試みるのは時間の無駄! かもしれません。

文=石井パタリ郎