時代小説ファン必携の一冊!? コアすぎる「時代劇手帳」の中身とは??

生活

更新日:2014/1/31

「時代劇手帳」2014年版

「時代劇手帳」2014年版

 顧客カルテやコンタクトシートなど、キャバ嬢やホスト向けに特化された内容が好評を呼び、隠れたヒット商品となっている通称“キャバ嬢手帳”こと「Club Diary」。最近、ニュースなどで取り上げられる機会が増えたため、その存在を知っている人も多いだろう。

 探してみると、この“キャバ嬢手帳”のようにマニアックな商品が結構多いのが、紙の手帳の隠れた魅力。星空好き御用達の「天文手帳」のように趣味性の高いものから、ライフプランニングに役立つ「FP手帳」といった実用的なものまで、サブ手帳としても好適な手帳が毎年発売されている。そんな中、ひときわマニアックな輝きを放っているのが、読書好きなダ・ヴィンチ電子ナビ読者にお勧めしたい『時代劇手帳』なのである。

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 24時間時代劇を放送しているCSの「時代劇専門チャンネル」が2011年から発売しているこの手帳。週間予定を書き込むウィークリーページに、時代劇スターや時代小説作家の誕生、永眠日が記載されているほか、たとえば1月21日なら「『新必殺仕置き人』放送開始(1977年)」というように、著名な時代劇番組にまつわるデータが記載されているなど、時代劇好きにはたまらない内容となっている。

 特筆すべきは、巻末付録となっている各種のデータファイル。徳川将軍15代の任期、江戸時代の通貨単位、お米の単位と相場、時刻や方位の表し方など、時代劇を観る際に役立つ資料がバッチリまとめられている。1969年の「水戸黄門」にはじまるナショナル劇場の放送作品一覧など、主要な時代劇番組の放送データが充実している点は、時代劇専門チャンネルならではの強みだろう。手帳の持ち主に関する情報を記載する、巻末のパーソナルメモ欄に「好きな時代劇俳優(3人まで)」、「(好きな)時代劇名台詞といえば」なんて項目があるのもお茶目なところだ。

 時代劇番組好きはもちろん、時代劇小説ファンにとっても頼りになる存在になること請け合いな、この「時代劇手帳」。時代劇ファンのコア年齢層を考慮し、文字だけでなく書き込み欄も大きめに設定されているため、仕事やプライベートの予定を書き込むのに結構便利だったりする。ちなみに、2014年版の表紙で金色に輝く「時代劇手帳」の題字を書いているのは、あの大岡越前! じゃなくて加藤剛!!!!! ちなみに2013年と2012年は松平健、2011年は里見浩太朗というように、毎年斯界のビッグスターが題字を担当しているんだから、これは毎年チェックしたくなるというもの。新しい手帳をまだ買っていないというアナタ、この1年を時代劇とともに過ごしてみてはいかがでしょう?? なお、この「時代劇手帳」。時代劇専門チャンネルの公式ショッピングサイト『若ショップ』でのみ販売されている点にご注意を。「インターネットって、よくわからないのよ…」という方のために、お電話での注文も承っております(さすが!)。

文=石井捕物郎