どんなに貯金が苦手でも100万貯められる! 我慢せずに30代から始められる貯金法

マネー

更新日:2014/1/28

 貯金0円から100万円貯めようと思ったとき、まずみなさんはどんなことを思うだろうか。あー、無駄遣いはできないな。趣味の映画やライブ、買い物も我慢しなくちゃ。友達との食事や遊びも控えよう…。と、なんだかネガティブなイメージばかりが湧いてきて、なかなかモチベーションが上がらないのではないだろうか。なにか目標があれば少しは違うかもしれないが、結局使ってしまうなら意味がない。

 20代までならまだまだ自分のためだけにお金を使うこともできるが、30代になってくると結婚や老後のことも考えなければならなくなってくるので、そうもいかなくなってくる。そんなとき、ためになるのが1月9日に発売された『なんで貯められないのかわからない! まだ間に合う30代からの貯金改革』(マキヒロチ:著、大竹のり子:監修/竹書房)。どうやって我慢もせず、モチベーションを保ったままで貯金することができるのだろう。

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 まずは、「支出を○×△で評価」して、その買い物がいい買い物だったかどうかを見直す。セールなどで「なんとなく買っちゃった」は×。友達の結婚祝いやコンビニで買ったものなど「急に必要になって高いけど仕方なく買った」ものは△。「納得いく買い物」だったら○で評価していく。ただ、平日のビールやつい買っちゃったコンビニのドルチェも、生活していくうえでは必要ないし、無駄に思えるが、本人がそのおかげで疲れをふっとばせたと思えたなら、それは価値のあるもの。この“価値”の基準は、やはり人によって違ってくる。

 そこで大切になるのが、「無意識で使ってるのかこだわりで使ってるのか」ということ。たとえば、作者のように毎月美容院代として14,000円使っていても、その美容院で働く若くてオシャレな子を見ていると美意識が高まるとか、髪型がきまってないと気持ちが沈むという理由があって使っているなら、それは価値のあるものなのだ。こんなふうに、お金をかける場所にもメリハリをつけることが大切なよう。

 また、お金が貯まらない理由は人それぞれで、いろんなタイプの貧乏が存在している。趣味にお金をかける趣味貧乏やペットにお金をかけるペット貧乏。飲みに行くと最後まで付き合っちゃう2次会貧乏に投資ベタ貧乏などだ。そんな貧乏でも、それぞれ対策できることがある。趣味貧乏なら、それを活かしてブログを開設し、広告収入を得たり、初心者向けのワークショップを企画。ペット貧乏も保険に入ったり、SNSなどでトリマーの資格をもつ友だちを探してみる。2次会貧乏も「1次会から時間制限のない店を選ぶ」とか「2次会以降は家飲みにシフト」など、工夫できることはたくさんあるという。

 好きなものを我慢して、なんでもかんでもカットしてしまうのではなく、まずは好きなことをするためにできる最大限の工夫を考えることで、貯金へのモチベーションを維持することができるみたい。

 さらに、保険や税金を見直したり、銀行の積立を変えるだけでも案外簡単に貯金を増やせたりするのだ。30代の独身女性なら「医療保険」と「死亡保険」に入っておくといいそうだが、マンガ家や専門職なら、手や足など、使えなくなると困る部分に専門の保険をかけたりもするという。それに加えて、毎月1万円積み立てると商品券がもらえる「デパート積立」や「純金積立」を利用するなど、“色”をつけて貯金していけば、モチベーションも上がるし、そう簡単に貯金を崩すこともできないので、計画的に貯金できる。

 とにかく、無理せず続けていくことが貯金への近道。みなさんも、まずは自分がどんなタイプでどこにこだわりを持っているのか知るところから始めてみよう。

文=小里樹