『僕は友達が少ない』の実写映画が全国ロードショー開始

映画

更新日:2014/2/5


 アニメ、コミックス、そしてゲームと、驚異的な波及力で時代を席巻する平坂読のライトノベル「僕は友達が少ない」。シリーズ累計発行部数、実に622万部(2013年12月時点)というこのモンスターコンテンツが、ついに実写映画化される。


 共通点は、友達がいないこと。個性もルックスもバラバラな7人が、友達を作る部活動「隣人部」に集う。そこから生まれる、ありえないはずなのに、どこかリアルな放課後のひとときは、中高生を中心とした若い世代の圧倒的な共感を得た。本作では、その愛すべきシンプルな世界観はそのままに、映画ならではのスケールと深さを併せ持つオリジナルストーリーを展開。「友達がいない」というマイナスからのスタートが、孤独な学園生活にイキイキとした光を与え、充実した時間と想い出をもたらし、さらには超えるべき大きな壁に立ち向かう勇気さえ授ける。そう、これはぶっ飛んだ青春映画であると同時に、こころの大冒険をダイナミックに描いた痛快エンターテインメントなのだ。

 主演は、2013年、映画『貞3D2』や『JUDGE/ジャッジ』などで幅広い役どころを演じる実力派若手俳優・瀬戸康史。金髪のため、いつもひとりぼっちでいた主人公、羽瀬川小鷹を持ち前のナイーヴさをさらに輝かせるたたずまいで見事に体現している。また、『上京ものがたり』『爆心 長崎の空』と主演作の公開がつづく演技派・北乃きい。自由奔放すぎる黒髪の美少女、三日月夜空をあっと驚く快演で、見事に演じ切っている。「自分自身、人見知りなので小鷹の気持ちはよくわかる」と話す瀬戸と、「いままでにない役ですが、実は素の私に近い」と語る北乃の絶妙なコンビネーションは、映画にドリーミンな息吹を与え、目が離せなくなる。

 また、女子の友達が皆無の巨乳お嬢様、メイド服を着こなす美少年、いけない妄想ばかりしている発明少女、アニメキャラになりきるゴスロリ娘、そして若干10歳のシスターにして顧問といった原案のキャラクターたちを、オーディションで選ばれたぴったりの面々が演じ、スクリーンを活気づかせるあたりも、映画ならでは。監督は、ドラマ「ザ・クイズショウ」の脚本を手がけるなど、映画、舞台など様々なフィールドで活躍する異能、及川拓郎が手がけ、オリジナル脚本も執筆している。

 会ったこともない、顔も見たことがない、そんなネット上の友達が珍しくない現在。そもそも「友達」って? そんな疑問を、明るく考えるヒントになりそうな一作だ。


<ストーリー>
 聖クロニカ学園。父は日本人、母はイギリス人。金髪のハーフ、しかも目つきが悪いことから、いじめられることもある高校2年生、羽瀬川小鷹は友達ができずひとりで過ごしていた。忘れたケータイを取りにクラスに戻ると、エア友達と会話している風変わりな美少女、三日月夜空とばったり出くわす。とことんジコチューだが、「手っ取り早く友達をつくりたい」と吐露する夜空を前に、小鷹も「いつか本当の友達に巡り会いたいと思ってる」と本音を口にする。

 間もなく夜空は、「隣人部」なる友達作りをする部活を発足。小鷹は無理矢理、入部させられる。やがて、学力、スタイルともに完璧なお嬢様の柏崎星奈、いじめられっ子の美少年楠幸村、天才発明少女の志熊理科、ゴスロリファッションの妹羽瀬川小鷹、10歳のシスター高山マリアといった、自分の世界を持つがゆえに孤立している面々が加わり、「隣人部」は活気づいていく。ただ集まり、思い思いに過ごしつつ、リレー小説を書いたり、ときにはみんなでカラオケに出かけたり、公園で花火をしたりと、人並みの想い出も育むことになる部員たち。

 ところが夏休み直前、かねてより小鷹たちをよく思っていなかった生徒会長、西園寺の横暴によって「隣人部」は廃部に追い込まれる。さらに困ったことに、理科が発明した、バーチャル世界でギャルゲーをリアルに体験するゲーム機に星奈がハマってしまい、仮想ワールドでリア充する「ひきこもり」になってしまう。星奈を助けるために、ゲーム世界に飛び込む小鷹たちだが……。

映画『僕は友達が少ない』

・出演
瀬戸康史 北乃きい
大谷 澪 高月彩良 神定まお 久保田紗友 山田萌々香
栗原 類 渡辺 大 石原良純

・スタッフ
原案/平坂 読『僕は友達が少ない』(MF文庫J/株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊)
監督・脚本/及川拓郎
主題歌/ケラケラ「ひとつだけ」(ユニバーサルシグマ)

・公式サイト
http://www.haganai-movie.jp

・原作
僕は友達が少ないは現在9巻まで発売中!



©2014映画「僕は友達が少ない」製作委員会