マーベルのアメコミヒーローが大量登場で日本を席巻!?

映画

公開日:2014/2/10

 ハリウッド大作を支える、アメコミヒーロー映画。原作元となる2大出版社はマーベルとDCコミックだが、今勢いがあるのはマーベルだ。2012年にはヒーロー大集合の『アベンジャーズ』、新たな設定でリスタートした『アメイジング・スパイダーマン』は、ともに日本で興収30億円を超えるヒットとなった。そんなマーベルのヒーロー映画が、今年5本も公開される。15年公開の『アベンジャーズ』続編につながる3本が、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2月1日公開)、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(4月19日公開)、『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』(原題、9月13日公開予定)。2本は『アメイジング・スパイダーマン2』(4月25日公開)、『X-MEN』(5月公開)の最新作だ。

 マーベルヒーロー人気の理由は、ヒーローが等身大で共感できる人間として描かれている点だと思う。例えば『アメイジング・スパイダーマン』。新スパイダーマンは幼い頃に両親を亡くした繊細な高校生という設定。前シリーズを担っていたサム・ライミ監督版はスパイダーマンになると超人だったのに対し、20代男子のリアルな姿を描いた『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督だからか、ダメダメでリアリティーがある。子どもを救った後に「ハー、ハー、アイムスパイダーマン」と息を切らしたりするのだ(笑)。スーパーヒーローものにアンチな人ほど、楽しめるはず。

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文=平山ゆりの(日経エンタテインメント!)/ダ・ヴィンチ3月号「出版ニュースクリップ」