男子禁制☆峰なゆかのヒミツの更衣室『大人の片想い』

更新日:2013/12/20

今回のテーマ「大人の片想い」

友だち(会社の同期仲間)の彼氏を好きになってしまいました。
最初は友だちの彼氏とは知らず、一目ぼれでした。とても素敵な人で、知れば知るほど好きになっていきます。出会う順番が私のほうが早ければ・・・と思ってしまいます。何度も諦めようと思いましたがうまくいきません。
後悔したくないので告白をしようか、けど、友情は壊したくない狭間にたって毎日悩んでいます。峰さん、どうすればよいでしょうか??(25歳OL)

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あなたがしようとしていることは、まさに「告白テロ」です
  

 恋は盲目。
と言えども、「後悔するかも」とか「友情壊れるかも」とか、自分のデメリットだけを心配して、告白される側の不利益に目を塞ぐのはいかがなものでしょうか。

 そもそもわざわざ告白しなくちゃ気付いてもらえないほど意識されてないわけですから、十中八九フラれますよね。フラれたくないんだったら諦めましょう。問題は、フラれることを覚悟して、それでもむざむざ告白したい場合です。だって、それでフラれて、さてどうするんでしょう。

 「えーんしくしく。フラれちゃってとってもかわいそうな私。……でも、言わないままで引きずるよりも、さっぱりフラれて良かった! よーし、新しい恋に仕事に、がんばるぞ☆」でしょうか。

 あなたが告白してスッキリするかわりに、告白された彼の方では
「えっ、普通友達の彼氏に告るか? ええー、俺これ彼女になんて報告すればいいわけ? うわー、めんどくせえ。ほんとめんどくせえ」と、どろどろした気持ちをひきずることになるのです。

 しょうもないカタルシスを得るためにキレイキレイな大義名分と無駄な実行力ぶんまわす、まさに告白テロ。

 そんなことは霊感少女気取ることだとか、326のポエムに心酔することとかといっしょに思春期のうちに済ませておいて、大人になってから深夜にふと思い出して「うわああああああ恥ずかしい恥ずかしい死にたい!!」と脚をバタバタさせる種類のものであるのに、そんな恥ずかしい思い出を成人してから作ろうとするなんて、ちょっと痛すぎて言葉がでません。

 「友情壊したくはないけれど、でも自分の気持ちに嘘はつけない。この想いだけ伝えられればいいの……」なんていうヘドロにお砂糖ふりかけるようなエクスキューズで眼前ふさいでいるよりか、
「どんな汚い手を使ってでも彼を寝取ってやる。他人の迷惑なぞ知らん」とでも腹をくくって色仕掛けでも泣き落としでも陰湿にせまる方がまだ潔い。
そこまでしてもフラれたら、恋も友情も被害者意識も失ってなんだか馬鹿みたいですが、前よりずいぶん視界が広がることと存じます。