SNS疲れしていませんか? デジタルデトックスのススメ

IT

公開日:2014/2/28

 Facebook、Twitter、LINEなどでSNSに疲れてしまっている人は多い。時間ばかりが消費される、人間関係のトラブルが起きるなど、デジタル生活の不満は後を絶たず、上手く付き合えば自分にとってプラスになるはずなのに活用できていないという声もよく聞く。そんなデジタル社会の中で快適に過ごすためのヒントが『デジタルデトックスのすすめ 「つながり疲れ」を感じたら読む本』(米田智彦/PHP研究所)には書かれている。

・寝る前のスマホを「あと数分だけ」でやめられなかったことは一度や二度ではない
・圏外はもちろん、電車などでわずかな時間でも繋がりにくいと感じることがある
・Facebook、Twitter、LINEなどSNSが原因で人間関係がこじれてしまったことがある

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 当てはまるものがひとつでもあるならば、ネット依存の傾向があるかもしれない。そんな人にオススメなのが、「デジタルデトックス」。「デジタルデトックス」とは言葉通り、ネットやスマホのデジタル環境の持つ負の側面から離れる習慣を取り入れようというもの。とはいえ、何から始めれば良いのだろうと思う方も多いはず。まずは3ステップメモでムダを見直すことから始めよう。

■ステップ1 スマホやパソコンの使用時間を視覚可
1日にネットに接続した時間をメモしてみる。ネットサーフィンやメールのチェック、動画の視聴など全て細かくメモしてみると時間の視覚化ができ、自分が24時間の内、どれだけオンラインの中にいたかがわかる。ちなみに著者である米田氏は合計で12時間も時間を使っていた。書いてみると思った以上に多い時間を割いていることに気付くのではないだろうか。

■ステップ2 ネットを使うメリットとデメリットを書き出す
メリット・デメリットも書き出して視覚可する。メリットはSNSで交流が図れる。メールやチャットなどで連絡が取りやすい。知りたいことをすぐ調べることができる。リアルタイムで事件、事故などの情報を知ることができる。などがあげられる。デメリットは、メールが入るため集中力が続かない。人とリアルで会うことが億劫になった。人からどう思われているのか気になるようになった。SNSでの話題についていけないと疎外感を感じるなどがあげられるだろう。

■ステップ3 デメリット時間をほかの行動に置き換える
自分がネットに費やした時間と、そのメリット・デメリットを視覚可した後はその内容を整理し、デメリットとなっている時間を他の行動に置き換える。時間の浪費、運動不足、不毛な会話のストレスを感じていた米田氏の場合はFacebookやLINEでやり取りをしている人に直接会いに行ったり、SNSやゲームに費やしている時間を運動に置き換えてみるなど、時間のムダを省き、余った時間に自分の不足しているものを補うということを実践した。

 3ステップによって自分がどれだけネットに縛られているかを確認したあとは、米田氏のように瞑想や滝行を行ったり、山登りをするのも良い。ネット環境から離れ自分を解放することにより、これまでと違ったネットとの付き合い方が見えてくるのではないだろうか。今、SNSやネットでの繋がりに疲れていると感じる方にはぜひ、読んでいただきたい。

文=舟崎泉美