愛情深く芸人気質で向こう見ずなツンデレ“インコ” 語に隠された意外な性質

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公開日:2014/3/4

 にわかにインコブームが到来か―。以前も触れたとおり(関連書籍も続々出版! “インコ”ブームがきてる…のか?)、インコ関連の書籍が続々と発行されている。2月にも、『インコの気持ちと飼い方がわかる本』(濱本麻衣:監修/主婦の友社)、『漫画で楽しむ! だからやめられないインコ生活』(すずき莉萌/誠文堂新光社)が出版されたばかりだ。

 しかし、なぜインコはそれほどに愛されるのか? そのヒントを得るべく、磯崎哲也氏の『インコ語レッスン帖 もっともっとインコに愛されたいあなたへ』(磯崎哲也/大泉書店)を購入。表紙を開いて1時間後…。イラストとともに解説されるヤツらの言動にメロメロになっている自分がいた。

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そこで、インコのバカバカしくも愛らしい言動をピックアップ。ちょっとオモシロな磯崎氏のアドバイスも交えつつ、ご紹介しよう。

●「ピュロロ ピュロロ」という鳴き声は…「愛してるよ」のサイン
インコはとても愛情深い生き物。従来、ラブコールはオスがメスに自分をアピールする際の鳴き声だが、大好きな飼い主に対しても発される。

●「ケッケッケッ」という鳴き声は…「おうおう、やるのか?」のサイン
これは、相手を威嚇する鳴き声。自分の縄張りにいるときのインコは強気なので、飼い主がケージに手を入れたときに発することも。「インコには向こう見ずな性格の子も多い」らしい。

●人の言葉を話すときは…「うけるのがうれしい♪」のサイン
仲間と同じ言葉を使って話したいという欲求を持つインコ。パートナーである人間の言葉を真似るのは、情報と感情を共有したいから。そして、飼い主の大きなリアクションは、インコにとってよろこびなんだとか。「インコはだれもが芸人気質。いつでもうけを狙っています」。

●冠羽が立ったり戻ったりしているときは…「ちょっと気になるなぁ」のサイン
頭にある冠羽は、インコの感情のバロメーター。この状態のインコは、興味が興奮するほどではなかったり、ちょっと怖かったりして、「気にはなるけど、どうしよっかなぁ…」と迷っている。ちなみに、「インコの判断基準は“おもしろいかおもしろくないか”」だそう。

●尾羽をパタパタ振るのは…「はい、終了!」のサイン
一緒に遊んでいるときに尾羽をパタパタされたら、「もう終わり!」というサイン。ひとり遊びの時もするため、インコ自身にとっても気持ちを切り替える合図でもあるらしい。これを無視して同じ遊びを続けていると、「“空気の読めないヤツ!”と、嫌われる原因になるかも」。

●変なポーズをするのは…「やってみたら、おもしろかった」のサイン
足の間に頭を突っ込む、おなかに頭をつけたまま歩くなどの変な行動をするのは、ちょっとやってみたらおもしろくて気に入ったからだそうだ。しかも、飼い主がすかさず反応すると「“これはうける!”と味を占め、何度もやるようになります」。

●片足で自分の肩やあごをゆっくりかくのは…「ヒマだ~遊んでぇ」のサイン
退屈なので、飼い主に「遊んで」とアピールしているという。この仕草をしているときに遊びに誘うと、「“インコの気持ちがわかる飼い主さん”と認定されて、株が上がること間違いなし」。

●手にお尻をこすりつけてくるのは…「お前にぞっこん!」のサイン
発情期のオスによく見られる行動で、実際に交尾をしようとしている。飼い主に対して「この人をお嫁さんにする!」という気分が高まってしまったゆえの行動なんだとか。すぐにケージに戻し、「発情がおさまるまでは、インコがその気にならないように」「クールな関係を心がけて」。

 かくがごとく、非常に単純で愛情深く、ひょうきんでちょっとツンデレなインコさま。興味がわいたならば、ぜひヤツらの行動を本書でチェックしてみてほしい。ちなみに、「人の頭や肩は何かと都合がいい」「カキカキされたい、今すぐに」などの“鳥の格言”も見どころ満載なので要チェックだ!

文=有馬ゆえ