『精霊の守り人』上橋菜穂子氏 国際アンデルセン賞・作家賞受賞

文芸・カルチャー

2014/4/1

精霊の守り人』をはじめとする、累計133万部突破の「守り人」シリーズや、『獣の奏者』の著者として知られる作家・上橋菜穂子氏が、児童文学界のノーベル賞とも言われる国際アンデルセン賞の作家賞を受賞した。

国際アンデルセン賞は、世界の児童図書の発展向上をめざして設立された国際児童図書評議会(IBBY、本部・スイス)が主催する賞で、長く子どもの本に貢献してきた作家・画家の全業績に対して、2年ごとに贈られる。作家賞を日本人が受賞したのは、1994年のまど・みちお氏以来2人目で、画家賞では過去に赤羽末吉氏、安野光雅氏が受賞している。

偕成社から刊行されている『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズは、全12巻。現在、オリジナルハードカバー・軽装版ポッシュを合わせて133万部を突破している。刊行ごとに数々の賞をうけ、これまでに野間児童文芸新人賞・産経児童出版文化賞ニッポン放送賞・小学館児童出版文化賞・路傍の石文学賞・巌谷小波文芸賞等の受賞歴を誇る。

また、「守り人」シリーズは、世界各国で翻訳されており、これまでに英語(アメリカ)、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語(ブラジル)、フランス語、中国語(中国)、中国語(台湾)が刊行されている。アメリカで刊行した『精霊の守り人』は、すぐれた翻訳出版物に贈られる米国の賞、バチェルダー賞を受賞するなど海外での注目度も高い。

『精霊の守り人』は、小説の刊行のほかに、テレビアニメ「攻殻機動隊 S.A.C.」「東のエデン」などの監督として知られる神山健治によって2007年にテレビアニメ化。また、『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)ではそのアニメ版を元に、藤原カムイ氏によるコミカライズ版が連載。『獣の奏者』は『月刊少年シリウス』(講談社)で武本糸会氏によってコミカライズされた。