スポーツ・科学

脳科学で検証! 男がキャバクラに通い、女が占いにハマる理由

 年度初めの多忙な時期。残業続きの毎日で、ストレスや疲労も最高潮。帰宅後くらいひとりになりたいのに、妻のおしゃべりが止まらない…あぁ、こんなことならキャバクラに寄ってくれば良かった…なんて、それは“脳の妄想”の仕業かも!?

 『成功する人の妄想の技術 「脳」を使いこなす最新テクニック』(ベストセラーズ)の著者で、脳科学者・医学博士の中野信子氏は、脳は錯覚によって騙されていて、その性質には個人差があり、それにより考え方や見え方が違ってくるのだとか。

 今回は、脳の“性差”に着目。男女で理解しがたい行動を、脳科学の世界から検証してみよう。

【ケース1】男がキャバクラにハマる理由
 人間の脳には、報酬系という回路があり、ここが活動すると快感を覚える。その快感は、昇進が決まって嬉しいとか、上司に仕事ぶりが評価されたとか、あの人にこんなに頼りにされているという、“社会的報酬”から得られるという。キャバクラ好きな男性は、ダイレクトな肉体的欲求より、言語による快感を求めている傾向が強く、疑似的な「社会的報酬=自分を認めてもらえる」を買いに、キャバクラに行くのだとか。

【ケース2】男が「ひとりになりたい」と突然言い出す理由
 性ホルモンのテストステロンは孤独を好む傾向を強めることが知られている。ストレスがかかったとき、女性より男性のほうがひとりになって、いろいろ考えたりする時間が欲しくなるのはこのため。また、男性はストレスを溜めこむと、より多くのドーパミンを必要とし、結果的によりスリリングでハイリスクな刺激を求めがち。ギャンブルにハマったり、女性関係が乱れてしまったりする人は、将棋やチェスなどを始めると良いそう。

【ケース3】女が占いに時間とカネをつぎ込む理由
 女性の脳を機能的に見ていくと、不安になりやすい傾向が男性よりも高く、疑心暗鬼になりがち。そこでハマりやすいのが「バーナム効果」を活用した占いだ。「バーナム効果」とは、誰にでもあてはまるような曖昧で一般的な性格を表す記述なのに、あたかもそれが自分に当てはまっている正確な分析であるかのように思い込んでしまう現象のこと。自分に関心を向けられたり、自分について語られたりすることで、脳の報酬系が活性化。つまり、快感を覚えるのだ。
 米国の心理学者、バートラム・フォアが、「テストの結果であなたの性格を診断する」と伝え、簡単な心理テストをした後で、「あなたは弱みを持っていても、それをいつも隠しています」「あなたの願望には、時おり非現実的な傾向のものも見受けられます」など、さまざまな星占いの文言を組み合わせた文章を学生たちに読ませたところ、全員が「この内容は自分によく当てはまっている」と回答している。

【ケース4】女がストレスでやけ食いに走る理由
 ストレスがたまると、女性のほうがヤケ食いにはまりやすいのは、女性の脳が男性に比べるとセロトニンの分泌量が少ないため。セロトニンが十分分泌されていると、ストレスをやる気に変えていくことが容易になり、逆に足りないと心が折れやすくなる。
 甘いモノや、肉などを食べると、気分が少し和らぐ効果があるのは、これらの食べ物がセロトニンの分泌量を多くするからと言われている。入浴にも同じような効果が期待できるので、体重増加が心配な人は、入浴時間を増やしてみては?

 これまで人間の脳は大人になってしまうと衰える一方で、成長する余地などないと考えられていたものの、近年では、成長期の脳だけではなく、成熟した脳においても新しく神経細胞が生まれ続けることが明らかになっているのだとか。個人差はあるものの、脳の傾向を知り、コントロールすることで、もっとラクに、互いを思いやりながら穏やかに過ごしたいものである。

文=山葵夕子



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