パンパンになったクローゼットを片付けたい! 服代が9割減って、しかもおしゃれになれる「おしゃれ断食」とは

生活

更新日:2014/4/17

 クローゼットの中には服がたくさん入っているのに、なぜか「今日着ていく服がない!」とあわてることはないだろうか。

 困って出先で目についた服を衝動買いする→後日改めて見るとイマひとつ→レギュラーアイテムに昇格できずにしまい込む。自分に似合う服のテイストをきちんと理解していないがために、買わなくていい服がどんどん増えるという悪循環。そんなこれまでの習慣を改善するには、ファッションのマイルールが必要だ。

 “服を買わないとおしゃれになる!”と提唱する『似合う服がみつかる「おしゃれ断食」』(葉山莉江著/KADOKAWA 中経出版)を開いてみた。著者の葉山氏自身も、買ったのに一度も着てないコートや、着回しのバリエーションが少ないパンツ、旅先で衝動買いしたバッグなどでクローゼットがいつもぎゅう詰め。「おしゃれの迷子だった」と振り返る。その原因は、服を買うときはいつも「いきあたりばったり」だったから。

 そんな彼女が変わるきっかけとなったのが、劇場でみかけた優雅なマダムだ。おしゃれで品のいい“劇場マダム”と出会ったことで「なりたい自分の理想像」が明確になり、おしゃれに対する考え方が変革した。クローゼットを開けて「理想像」に合わない服を一気に捨て去ることで「おしゃれの迷子」から卒業できたのだという。

 確かに「このスカート、いいかも!」とアイテムに惹かれて衝動買いしていると、組み合わせにくい服が増えるばかり。しかし「このスカートなら、優雅なマダムに似合いそう」という“コンセプトありきな買い方”をすれば、手持ちアイテムに統一感が出るので、着回しのパターンは増えていく。着回しパターンが増えれば服の数は大量でなくとも問題はない。服代もきっと激減するだろう。

 “買っても買っても着る服がない人”から脱するステップその1としては、まずは「なりたい自分」をイメージづくる。著者によれば「人からほめられたファッション」をベースに似合うファッションを模索すると、今の自分にマッチしやすいとのこと。なるほど、現時点で似合う服に迷走している人の場合は、ゼロからスタートするより、他者の意見を参考にするほうが近道かもしれない。

 次に自分の理想や憧れを探るため、自分の興味を抽出する作業へ。具体的にはファッション誌を見て、素敵だと感じたものをすべてファイリングしてコラージュする。イメージの「見える化」は大切だ。そして最終的にはなりたい理想像を言語化できるまで、具体的につめていく。たとえばその理想的な人物の立ち寄り先としてふさわしい場所や、ライフスタイルまで。

 ステップその2は、いよいよ「おしゃれ断食」。クローゼットに入っている服をすべて取り出し、「なりたい自分が着ている姿をイメージできる服」のみ、ひろいあげて収納していく。ジャッジする制限時間はひとつにつき10秒だ。優柔不断になってはいけない。しかしどうしても一度に決められないという人は「残す」「処分」「保留」と段階に分けて分類し、1週間ごとに箱の中を見直し整理していく。いらない服を捨てて、イメージに合う服だけに絞りきる。そしてこの「おしゃれ断食」中は、新しい服は一切買ってはいけない。残したアイテムだけでコーディネートを考えぬくのだ。コーディネートに困ったら、本書によればこのように解決していくといいそうだ。

ex.
【なりたいイメージ】大手町の外資系金融会社OL
【コーディネートの悩み】手持ちのフリルブラウスが通勤に向かない
【考え方と解決案】大手町の外資系金融会社OLなら、どんな着方をするか。上着をビジネスカジュアルにしてみる
【買い足すアイテム案】ノーカラージャケット

 本書の考え方を例に、自分の場合のパターンをアレンジしていくのは、さながら自分探しと似ているかもしれない。ファッションとは、自己演出であり、自分を相手に印象づける大切なもの。今「着ること」に手抜きをしている人は、これを機会に、おしゃれ断食してみてはいかがだろうか。

文=タニハタマユミ