西野カナ、自身の恋愛で「会いたくて会いたくて震える」ことはない!?

文芸・カルチャー

2014/4/20

『会いたくて 会いたくて』『君って』などの大ヒット曲をもち、2010年代の恋愛のカリスマともいわれる歌手・西野カナ。デビュー以来、ほどんどの曲の作詞を手掛け、失恋や恋愛のせつなさを等身大の言葉でつづる彼女の世界観は、同世代女性を中心に支持されている。では彼女自身の恋愛観はいったいどんなものなのだろうか。初のメッセージ本『LOVE STORY』(講談社)から、リアルな西野カナに迫ってみよう。

ファンからの恋愛相談に答えるコーナーに寄せられた「好きな人に初めてメールをするとき、なんて書きますか?」という質問に対する答えに、意外な西野の性格が表れている。西野といえば、衣装やアクセサリーもビビッドな色やキラキラデザインのものを取り入れ、華やかでかわいらしいものに囲まれているというイメージ。そこから考えると、メールでも絵文字やスタンプを多用していそうだが、実際は「“西野カナです、番号は090-×××です”みたいなめっちゃあっさりしてる内容を送るタイプ。もともとあんまり絵文字が得意じゃないし、絵文字を多用するのは女の子っぽすぎる感じがして苦手なんです」とのこと。ただし、気を引きたい人には敢えて「モアイ像みたいな(笑)」文脈に関係ない絵文字を使って、気に留めてもらうようにしているという。そもそもメールより電話派といい、本書の一問一答コーナーでも座右の銘を「成るようにしかならん」と答えるなど、かなりさばけた性格のようだ。

また“好きな人との会話がすぐ終わる。会話テクを教えて”というお悩みには、「私だったら話題がなくなったとき“私に質問して!”とか言っちゃう。めんどくさいね、私(笑)」、“長い間付き合っていた彼と別れて踏ん切りがつかない”というお悩みには、「私はどっちかっていうと頭で理解するよりも、心で事実としてもうムリってことがわからないと納得できなんです。だから、電話してシカトされたりうっとうしがられて初めて電話しちゃダメだって分かる。遅いけどね(笑)」と答えるなど、考えるより本能のままに行動するタイプということもうかがえる。

自身の恋愛観を語るページでは、「好きな人ができたら3回目のデートあたりでハッキリさせたくなっちゃう!」「相手からなんにも言われなかったら自分から告白して、答えがNOだったら、いさぎよくおしまいにするかな」「デートは誘われる方がいいかなって思うけど、自分がどうしても会いたかったから誘う感じかな。“○○のご飯が食べたいんですけど、一緒に行ってくれますか? よければいつあいているか予定を教えてください”って送る。メールはさらっとしている方がイイと思うんです」とかなり積極的で、“簡単には消えない想い”や“会えない寂しさ”を描いた自身の歌とは、まったくイメージが異なる。自身のことを恋愛体質と語る彼女だが、単に受身で待っているだけではなく、自分の意志で関係を切り拓く姿勢を貫くから、恋愛を楽しむことができるのだろう。

かわいらしい外見とあまりにギャップが大きい素の西野カナ。楽曲という彼女の作品とは別に、彼女自身の力強い言葉に励まされるファンも多いだろう。本書で楽曲だけでは計り知れない、素の彼女の魅力を感じ取ってほしい。