『アナと雪の女王』エルサも? 「ディズニー」悪役たちの名言が生きるヒントに!

ディズニー

更新日:2014/5/12

 日本のみならず、世界中で大ヒットを記録している映画『アナと雪の女王』。キャラクターはもちろん、映像、音楽と、魅力が至る所に散りばめられている「ディズニー映画」を観て育ったという人は少なくないだろう。だが、決して子どもだけが対象というわけではない。普遍的なテーマで描かれる作品は、大人が見ても十分満足できるもの。そんな「ディズニー映画」には、敵ながら名キャラクターとして人気の高い悪役たち(ヴィランズ)が多く登場する。この夏には、アンジェリーナ・ジョリー主演で「眠れる森の美女」の邪悪な妖精・マレフィセントを主役にした映画『マレフィセント』が公開されるなど、ヴィランズにますます注目が集まっている。

 そこで、4月25日に主婦の友社から発売されたのが、「悪役たちの名言」を集めた『ディズニー ヴィランズ 魅惑の言葉』(ウォルト・ディズニー・ジャパン)。彼らのセリフを読み解くことで、困難への立ち向かい方、新たな道の切り開き方、敵を回避する方法が見えてくるという。

advertisement

 ここで、ディズニーヴィランズによる「魅惑の言葉」をいくつか紹介しよう。

 

「おや、なんて厄介な状況だろう。 」(マレフィセント 『眠れる森の美女』)

招かれざる場所、それもパーティのような祝いの場へ堂々と足を踏み入れる強引な憎たらしさ。いかにも傲慢で、悪女らしい振る舞いです。パーティで交わされる社交辞令の仮面を剥ぎ、浮足立った人々の熱を急冷し、隠された人間ドラマを浮き出させる。悪女のパーティは、そこから始まるのです。

 

「見つけた者勝ちだ。」(ジャファー 『アラジン』)

大切なものが自分の手を離れることなど決してないと思うのは、思い上がりです。
手に入れるのは簡単なことかもしれません。けれど、それにかまけて所有し続けるための努力を惜しめば、やがてあなたの手には、何も残らなくなってしまうでしょう。

 

「世の中ってなかなかきびしいもんだよ。」(アースラ 『リトル・マーメイド』)

事実を伝えることは、リアリストの役目。物語の中では、ヴィランズがそれを任されます。
ぬか喜びさせるような無責任なことは言わず、ただ目の前の現実を突きつけ、認識させる。確かに、真実は時に残酷です。しかし、変えられない未来はありません。目の前の現実を変えようと立ち上がり、一筋の光に望みをかけて前へ進んだものだけが、思い描いたハッピーエンドにたどり着けるのです。

 

「もし失敗したら、どうなるか……わかっているね。」(女王/魔女 『白雪姫』)

ヴィランズの世界は無慈悲な成果主義。すぐに結果を出せなければ蹴落とされ、居場所を失います。
しかし、成果のみを求めるあまりに道を外れては、ヴィランズのように孤立し、愛や友情といったあたたかな気持ちを知ることなく、破滅してしまいます。支えてくれる仲間がいることを忘れず、絆を信じて努力し続けることができれば、その絆こそが成果よりも得がたい宝物になるかもしれません。

 
©Disney

<本書に登場するディズニーヴィランズ>
フック船長 『ピーターパン』
ハートの女王 『不思議の国のアリス』
スカー 『ライオン・キング』
ジャファー 『アラジン』
継母 『シンデレラ』
アースラ 『リトル・マーメイド』
女王/魔女 『白雪姫』
マレフィセント 『眠れる森の美女』
クルエラ・ド・ヴィル 『101匹ワンちゃん』
ガストン 『美女と野獣』
マザー・ゴーテル 『塔の上のラプンツェル』