上野樹里主演『アリスの棘』よりも恐怖! 復讐マンガはこれだ!

マンガ・アニメ

2014/5/19

 『のだめカンタービレ』での不思議ちゃんなイメージが強い上野樹里だが、今期放送中のドラマ『アリスの棘』(TBS系列)ではそれを一新し、初の医者役としてクールなダークヒロインを演じて話題となっている。そんな『アリスの棘』は、上野樹里演じる水野明日美が、父親を死に追いやった医者たちをメッタ斬りし、人生をかけて復讐していくというもの。しかし、そんな『アリスの棘』よりも恐ろしい復讐が繰り広げられるマンガがあるようなのだ。そこで、4月19日に2巻が発売された『復讐教室』(要 龍、山崎 烏/双葉社)や『ミスミソウ』(押切蓮介/双葉社)、『修羅のドレス』(寄田 みゆき/講談社)といった作品から、その復讐の様子を見てみよう。

 『復讐教室』の主人公は、いじめられっこの中学生・藤沢彩菜。彼女は、クラスメイトからの暴行、恐喝、脅迫、レイプ、集団無視といったいじめにあっていた。「おとなしくしていれば早く済む」と学び、耐えることに慣れてしまっていた彩菜だが、誰かに車道に突き飛ばされて殺されかけたとき、「最後には狩られるかそれが嫌なら命をかけて狩り返すか」しかないと気づく。そこから、いじめた相手だけでなく、見て見ぬふりをした人も含め、クラスメイト28人全員について徹底的に調べあげ、ひとりひとりに対して練りに練った復讐計画をたてて実行していくのだ。校内イチの軟派男で、自分を部屋に連れ込んで襲った相手には、彼が手を出している女子を調べ、そのなかのひとりに思いを寄せている不良を利用してボコボコにさせる。弱みを握ったクラスメイトに協力させたり、ときには復讐相手にわざと自分を襲わせ、冷静にそのときの会話や音を録音し、それを元に脅したりもした。復讐のためには手段を選ばないという強い思いとこの用意周到さは、誰にも負けないだろう。

 また、『ミスミソウ』でも家族を殺された少女がたったひとりで次々復讐していく。その少女は、閉校が決まっている田舎の中学校に、東京から引っ越してきた野咲春花。彼女は、靴を盗られたり、裏山のごみ溜めに荷物をばらまかれたり、画ビョウで刺されたりといったいじめにあっていた。しかし、次第にそれがエスカレートし、なんと家に灯油を撒いて火をつけられ、両親と妹が焼き殺されてしまったのだ。日に日に目は死に、声も出なくなった春花だが、それでも終わらないいじめに加え、母親が焼け死んでいく様子を語るクラスメイトにキレ、ついに周りにあったクギで相手を刺したり、鉄パイプで無茶苦茶に殴りつけてしまう。それからは、包丁やハサミを持ち歩くようになり、家族を殺し、自分も殺そうと狙っているクラスメイトを次々殺していく。計画性なんか一切なく、衝動的だからこその恐ろしさがここにはある。

 さらに、女の復讐の念が複雑に絡み合っているのは、ウエディング業界を舞台に繰り広げられる『修羅のドレス』。主人公の栗山四葉は、有名デザイナーだった父を陥れて死に追いやり、自分を捨てた母・KALENに復讐することだけを考えて彼女が社長兼デザイナーを務めるブランド「C・KALEN」に入社する。そして、公の場で罪を認めさせて父の無念を晴らそうとするのだ。しかし、四葉の父親違いの妹である蘭の復讐を見ていると、四葉の復讐なんて甘く見える。姉妹と知らずに四葉と友人になった蘭だったが、KALENが事故死したあと、姉妹ということや片思いしていた幼馴染の柊が四葉を好きだということを知り、裏切られたと思ってしまう。四葉を守るために先輩社員から脅迫され、お金や体を要求されても耐えたのに、たったひとりの肉親である母親を殺され、柊を奪われたと思い込んだ蘭は、復讐を誓うのだ。それからは、四葉のドレスをめちゃくちゃにしたり、彼女のサポートをした社員にケガをさせただけでなく、四葉を鎖につないで監禁し、ペットとして飼おうとする。かつて自分を脅した先輩社員にも、ゴキブリののった手作りケーキを顔面に押しつけて食べさせようとするのだ。

 たしかに、家族が殺されたり、大切なものを傷つけられたら復讐したくなる気持ちもわかるが、復讐鬼となった彼女たちは恐ろしすぎる。これらの作品を読んだら、女性を裏切ったり、怒らせてはいけないと改めて思わされるかもしれない。

文=小里樹