先人たちの失敗から学ぶ、男性が結婚生活を失敗しない5つの方法

恋愛・結婚

公開日:2014/6/1

 6月といえば、ジューンブライドの季節。そもそもは結婚式場が梅雨の時期でも予約が入るようにと仕掛けたキャンペーンらしいが、それゆえに比較的安価で開催されることも多いそう。とはいえ、結婚を決断するのはなかなか勇気のいること。人生の墓場だなどと言われるように、人知れぬ苦労がつきまとうようだ。では、結婚生活を円満に長く続けられるよう、あらかじめ勉強をしてみてはいかがだろう。

 大塚寿著『ビジネスパーソンのための 結婚を後悔しない50のリスト』(ダイヤモンド社)を紐解きたい。著者はリクルートで中小企業の経営者や大手企業の部長クラスの人にヒアリングする機会が多く、経験談の中で語られる後悔のほとんどが「結婚」だったそう。その後、理由や原因をリスト化して著述されたのが本書である。

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 まず、著者は結婚を「マネージメント」と断言する。仕事におけるスキルを、結婚生活に活かせるという。つまり、結婚は夫婦による共同経営と考えるとわかりやすい。では、いったい、どのようなことに気をつければいいのだろうか。

1)「自分の時間を確保する」
男性は自分の時間が確保できないと、「犠牲」と感じてしまうのだそう。会社でも長期休暇を取らずに朝から晩まで働きっぱなしの人がいるが、成果が伴わない人もいると著者は指摘する。したがって、始めから休みをスケジュールに組み込むことを薦めている。そうすれば、休みへ向けて仕事などを調整でき、余裕をもって休暇を楽しめる。

2)「結婚後、長所が短所になってしまうことも。その背景と向きあおう」
たとえば仕事熱心の夫がいても、午前様は当たり前、休日出勤ばかりとあれば、妻にとっては家庭を顧みない夫だという烙印を押されても仕方ない。逆に妻と恋人時代の頃は、彼女の世話好きや気の利くところが好きであっても、結婚後にあらゆることに手や口を出されてうんざりしてしまうことも。そんなときは「背景にある理由を腹に落とす」ことが大事だと説く。仕事熱心なのは家庭の安定を考えたまじめな性格が支えている行動であり、世話好きな点は相手に愛情がなければできないこと。お互いの短所をそのままにしないことが肝要である。

3)「YES-BUT法を使い、助詞にも気をつけて褒めよう」
部下を育てることが上手な人は、褒め上手だそう。つまり、褒めることに長けている人は、マネージメントが優れているといえよう。そこで、相手に指摘する際には、まず肯定してから否定する話術を使いたい。「たしかにそうだと思うよ。だけど、こういう考え方もあるよね」といった具合だ。また、たとえば妻が作った餃子を褒めるときには「今日のママが作った餃子“は”美味しいね」では、いつもまずいといったニュアンスが含まれてしまうで、「今日のママが作った餃子“も”美味しいね」と、助詞に気を使う必要がある。

4)「ケンカのルールを決めておこう」
どんな夫婦でもケンカをしてしまうもの。しかし、長引かせてしまっては、最悪の場合、離婚へまっしぐらなんてことも。そこで、ケンカに関するルールを作っておくと良いそう。「朝はケンカしない」「学歴、容姿、身体的特徴には触れない」「見下した表現はしない」などを決める中で、大事なのは「収束させる方法」。いかなる理由があっても「次の日には持ち越さない」「旦那さんが謝る」とケンカの終わらせ方を決めておけば、意外と大事には至らないそうだ。上手にケンカをすることが、結婚生活には必要不可欠なのである。

5)いっしょにワクワクできる体験を共有しよう
ただ単に旅行へ行くだけでは、景色や出来事をいっしょに眺めているだけで終わってしまう。ひとつの目的を協力して成し遂げながら、ドキドキやワクワクを体験して共有することで、ふたりの心が通じ合うのである。

 楽しかった恋人時代とは異なり、結婚生活にはさまざまな困難がつきまとうよう。でも、先人たちの失敗や反省を学んでおけば、来たるべき危機に対応しやすくなるはず。それに、結婚は何度だってできるもの。一度や二度の失敗なんて当たり前だと開き直って、結婚へ踏ん切りをつけてみてもよいのでは? とはいえ、まずは相手を見つけることが先だったり…。

文=八幡啓司