柳葉敏郎の学ラン姿に注目! ドラマ『あすなろ三三七拍子』がスタート

テレビ

2014/7/15

 7月15日スタートのドラマ『あすなろ三三七拍子』のサイトを見て笑った。

 学ラン服をきた柳葉敏郎が、竹刀を持った反町隆史とグラサンをかけたほんこんにおっかけられているんだもの。ギバちゃん、学ランがもの凄く似合っているだけに余計可笑しい。これはユーモラスなドラマになりそうな予感だ。

 『あすなろ三三七拍子』は重松清の同名小説(講談社)をドラマ化した作品である。ドラマでギバちゃんが演じる主人公、藤巻大介はエール商事に勤める45歳のサラリーマンだ。彼は突然、社長の荒川にとんでもないことを命じられる。リストラ候補から外す代わりに、大学の応援部へ出向しろというのだ。

 荒川社長は世田谷商科大学の応援部のOBであり、OB会の幹事でもある。だが系列の女子大と統合した世田谷商科大学は「あすなろ大学」と改名。「あすなろ」の清々しいイメージに似合わない、泥臭く、汗臭い応援部の人気は下降の一途をたどり、今では廃部寸前の危機にあった。なんとしてでも部を存続させるために荒川が思い付いたのが、自分の会社の社員を送り込むことだった。そこで白羽の矢が立ったのが大介だったわけだ。

 出向先が応援団なんて、どう考えても無茶苦茶な話でしょう? ところが大介は社長の頼みを引き受け、学ランに袖を通して大学に通いだすのである。中間管理職の課長よりも、一国一城の主である応援団長であることについつい心を惹かれてしまったのだ。

 こうして大介の応援団長としての活動が始まる。コーチ役として現れた2人のOB、齊藤と山下の厳しい特訓と団員集めに大介は日々奔走するのだった。

 本書は応援団に打ち込む者の姿を通して、中年男性の哀歓を表現してみた小説だ。大介は仕事に対しても、家族仲に対しても不満なく過ごす平凡なおじさんである。だが心の中では「俺だってその気になれば……」と、何かデカいことをやってみたい気持ちもあるのだ。

 そんな大介が一念発起して応援団にいるわけだが、中年で学生応援の輪に入り込めば当然、様々な困難がつきまとう。

 なにしろ部員は20代前半の若者たち、親子ほどの年齢差のあるなかで生活を送らなければいけない。しかも部員には娘のカレシである翔もいるのだ。近頃の若者は敬語がなっていない、礼儀がなっていないと、大介はついイライラすることも。

 加えて、責任教員である原准教授とOBのオヤジたちの対立もある。原はフェミニズムの論客としてマスコミに注目されている人物であり、応援団を前近代的で非合理的な男性優位社会の産物と決めつけ批判する。無論、伝統ある応援団の文化に誇りを持つOBたちは反発するわけだ。

 そうした幾多の悩みを抱えながらも、大介は「人を応援する」ということは何か、と問いながら応援団をまとめていく。本当は応援してもらいたい側のほうなのにね。そのひたむきな姿に、思わず背筋に伸びるような気持ちになる物語である。押忍っ!

文=若林踏