【長期休暇に行きたい】写真集から選ぶ日本の絶景スポット

暮らし

更新日:2014/11/12

 夏休みの旅行といえば、やはり贅沢して海外、なんて思う。でも、夏休みはハイシーズンで飛行機もホテルも高いし、円高の昨今、海外で買い物したって割高感が強いばかり。

 それでも、海外に行きたいなと思うのは、いつもと違う街並みや風景に触れると日常から切り離され、心が解放されるから。それはお金には変えられない。

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 でも、やっぱり今年は行く時間もお金もない…そんなあなた、泣かないで。少し足を伸ばせば、日本国内にいながら異国情緒たっぷりな絶景に出会えるのだから。

 
 

 例えば、この写真。スリランカの世界遺産「シギリヤロック」ではない。東京は八丈島の南に位置する「青ケ島」だ。

 例えば、この写真。イタリアはカプリ島の「青の洞窟」ではない。静岡県の西伊豆にある「堂ケ島天窓洞」だ。

 というわけで、『まるで海外のような日本の絶景』(絶景トラベル研究会/宝島社)には、70ヵ所を超える名所が掲載されている。

 写真と名所の説明、アクセス方法に加え、ベストシーズンも書いてある本書から、この夏に訪れたい「まるで海外のような絶景スポット」を3つ紹介しよう。

■岩手・龍泉洞
 岩手県岩泉町にある、日本3大鍾乳洞のひとつが「龍泉洞」だ。
 推定5km以上とされる洞内は、7色にライトアップされ、様々な形の鍾乳石に取り囲まれた地底の異空間だ。奥には4つの地底湖があり、第4地底湖は水深120m(日本一)、透明度も世界有数を誇る。その透き通った地底湖の水は「ドラゴンブルー」と呼ばれるほどに、青く美しい。
 スロベニアの世界遺産「シュコツィアン洞窟群』」にいるような気分を味わえる!

■愛媛県・日本食研KO宮殿工場
 オーストリアのベルヴェデーレ宮殿を模した外観の工場に、広大なフランス式庭園を持つ「日本食研KO宮殿工場」。
 その名が示す通り、見たまんま宮殿の工場は、実際のベルヴェデーレ宮殿の2.7倍の大きさで、圧倒的な存在感がある。
 内部はもちろん工場なのだが、ホールなどは宮殿のような豪華な内装が施されている。
 最新食品加工ラインや、ハプスブルク家のマリー・アントワネットをイメージした部屋なども見学できて、お子さんの自由研究にも使えて、一石二鳥?(見学は要予約)

■熊本県・ラピュタの道
 「日本のマチュピチュ」「天空の城」として兵庫県の「竹田城跡」は有名だが、合わせて訪れたいのが、熊本県阿蘇市の「ラピュタの道」だ。

 世界最大級のカルデラ、阿蘇山の火口を囲う外輪山の上を走る「阿蘇市道狩尾幹線」。かつては、牧場の牛馬が通ったことから「ミルクロード」と呼ばれていたこの幹線道。『天空の城ラピュタ』のイメージから、ツーリングするライダーたちが「ラピュタの道」と呼び始めたとか。
 雲海を見下ろしながら駆け抜ければ、そこはまるで空に浮いている道のよう。機会があれば、筆者もぜひバイクでここを走ってみたい。

 「海外のような日本の絶景」は、全国に点在している。あなたの住んでいる街にも、きっとそんな景色があるはず。

 ふと時間ができたら、隣にある海外を探しに出かけよう。あなただけの世界遺産が見つかるかもしれない。

文=水陶マコト