中二病も才能のうち!? 500人に訊いた! マンガ家志望の“中二あるある”ランキング

マンガ

公開日:2014/7/30

「中二病(ちゅうにびょう)は、中学2年生(14歳前後)で発症することが多い思春期特有の思想・行動・価値観が過剰に発現した病態である。
多くは年齢を重ねることで自然治癒するが、稀に慢性化・重篤化し、社会生活を営む上で障害となることがある。」(※ニコニコ大百科より)

 風邪のごとく一般的な病気として認知されつつある中二病。その患者数は増加の一途を辿り、根絶はもはや不可能とまで言われている…。その主な感染源のひとつとして有名なのが、マンガだ。マンガに影響を受けた中学生がマンガ家を志し、中二病ウイルスを胸いっぱいに詰めた作品を創り上げ、さらに多くの中二病患者を生み出していく…。考えただけでも恐ろしい。

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 そこで、中二病の最先端とも言える「マンガ家志望の中二病患者」であった人、もしくはそういった人物の知り合いがいる人に対し、あるあるネタをきいてみた。
(対象:全国の15歳~39歳の男女 fastask調べ)

1位 「描いている作品のタイトルがものすごく恥ずかしい」

 これは痛い。もはや王道過ぎて寒気がするレベル。欲を言うならその恥ずかしいタイトルを自信たっぷりに教えてほしかった。しかし、描いている当時・当人はそれを最高にクールだと思っているわけで…。商業誌では編集者の魔の手に阻まれ、世にそうしたタイトルが出ていることは案外少ないが、テキストサイトなどではいまだに猛威を振るっているようだ。「これは!!」という中二病的タイトルに心当たりがある方は、是非とも奮ってコメントしていただきたい。

2位 「やればできると思っている」

 なんだかいきなりシリアスな回答がランクインしてきた。絵に描いたような中二ネタならば存分に小馬鹿にできるのだが、これはイジりにくい…。まぁそうして結局“やらない”自分に気づいたり、“やっても”出来ずに才能の壁にぶち当たったりして、人は大人に、もとい、中二病は治癒していくのではないだろうか。なんとも世知辛い。

3位 「サラリーマンにはなりたくないなぁと思っている」

 これは中学生男子のほとんどが漠然と抱えている思春期の思いではないか。大抵はそう思いながらも嫌々社会のレールに乗り、ふと気が付けばごく自然に毎朝通勤電車に揺られているものだが…。“サラリーマンになりたくない!”という理由で奮起してマンガ家を目指しているとするなら、それは実に見上げた根性である。がんばれ、中二病患者。食えるかはわからないが。

4位 「漫画を描いていることは徹底して誰にも言わない」

 これは比較的軽度なレベルの中二病の症状と言える。おそらく描いている作品自体は、1位の回答よろしくとても恥ずかしいものなのだろうが、この症状、そのことを恥じるだけの一般常識は備えているということに他ならない。他人を動揺させない範囲で、中二病患者としての世界を確立し、独りぼっちでマンガを描いて悦に入る。これは素晴らしくエコな営みではないだろうか。むしろこうした中二病患者こそが、将来売れっ子マンガ家として名を馳せるのかも知れない。

5位 「Gペンやトーンなど、使い方もわからないまま道具類を揃えている」

 こういう回答を待っていた! まさに絵に描いたような中二病の症状。慣れないと絵を描くどころか線を引くことさえ難しい代物だと言うのに、それを使っちゃう俺、カッコいい。みたいな感じだろうか。思えば筆者の中学時代のクラスメイトにも、Gペンを使ってノートを取り、机中に黒インクを撒き散らしながら授業を受けている男がいた。「なんでそんな変なペン使ってんの?」と女子から直球を食らいへこんでいたが、彼は元気だろうか…。

6位以下の回答もご紹介する。

・クラスメイトが漫画雑誌を回し読みしているのを見て「俺の漫画がいきなり載ったら驚くだろうな…」と妄想する
・大ヒット作品をとりあえず「つまらない」と評する
・絵が下手な漫画家を探して優越感に浸る
・作品の登場人物の名前がキラキラネーム
などなど。

 こうして見てみると、中二病の症状と、マンガ家志望にありがちな傾向は、非常に似通っている。いやむしろ“マンガ家を志望する”ことこそが、中二病の症状のひとつに他ならないのではないかとすら思えてくる(マンガ家の諸先生方に怒られそうだが)。だとするならば、中二病患者の増加は、マンガ家の卵の増加にも繋がり、非常に喜ばしいことなのではないだろうか(?)。是非その想像力を駆使して、あらゆる中二病患者を魅了する、刺激的な作品を作り上げていただきたいところだ。