本仮屋ユイカが元キャバ嬢の弁護士に!ドラマ『そこをなんとか2』がスタート

テレビ

2014/8/3

 なになに、本仮屋ユイカが元キャバ嬢の弁護士を演じるドラマだって?

 行ってみたいな、そのキャバクラ……じゃなくて弁護士事務所!

 何の話かというと、8月3日(日)22時よりNHK・BSプレミアムにてスタートするドラマ『そこをなんとか2』のことである。原作は麻生みことの同名コミック(白泉社・『メロディ』連載)。2012年秋に本仮屋ユイカ主演で連続ドラマ化され、今回はその続編となる。

 主人公の改世楽子(かいせらくこ)は新米弁護士である。幼いころから貧乏を経験し、「儲かる仕事に就きたい!」という一心のもと、キャバクラでアルバイトをしながら学費を稼いで司法試験の勉強をした苦労人だ。努力の甲斐あって楽子は試験に合格。これでバラ色の弁護士ライフが待っている、と思いきや、司法制度改革によって司法試験の合格者が急増し、弁護士は就職難を迎えてしまうのである。

 職にあぶれた楽子は、零細事務所のボス弁(事務所の経営者)である菅原に泣きつく。菅原は楽子がキャバクラ勤めをしていた時の客であり、「試験に受かって万が一就職先がない場合に雇って欲しい」という約束をしていたのだ。偶然手伝うことになった案件で見事な働きを見せた楽子は、いつも冷静で嫌味なアニ弁(事務所の先輩弁護士)・東海林に厳しい指導を受けながら菅原の事務所で働くことになった。

 結婚詐欺に学歴詐称、離婚調停に妊娠した外国人女性の胎児認知と、楽子の請け負う仕事は一見地味で、派手でスリリングな法廷劇とは対極にあるような事案ばかりだ。だがその小さな事案のひとつひとつには、様々な人間の思惑が複雑に絡まったドラマが内包されている。作中、楽子はこう言う。

 「弁護士の仕事って、華々しく巨額の賠償金を勝ち取ったり、無実の人を救ったりなんてほんのちょびっとで、そこをなんとか、そこをなんとかって頼んだりなだめたり、そんなことの方が大半なんですね。」

 市井の人々が抱えたトラブルに、上から目線ではなく寄り添うように付き合い、もつれた糸を地道にほどく。極めてリアルな弁護士の姿を、明るいユーモアを交えながら描いているのがこのマンガの特徴だ。

 また、若き法律家である楽子の成長物語としても見応えがある。自らの手で稼ぎながら弁護士になった楽子は、(その若さに比して)社会のシビアな面に慣れているように見える。しかし依頼人の困っている姿、涙する姿に接すると、ついつい同情し失敗してしまうこともあるのだ。こうした強さと脆さを併せ持つキャラクターが仕事を通してどう変化していくか、というのも作品の魅力のひとつである。

 ドラマ『そこをなんとか2』では前作に続き本仮屋ユイカが楽子を、市川猿之助が東海林を演じる。本仮屋の快活さと、猿之助のクールな雰囲気がまた観られるのはもちろん、今回から新登場する謎多きイケメン弁護士を演じる井上芳雄の存在も見逃せない。日曜22時の放送が実に楽しみだ。

文=若林踏