悪縁を断ち、良縁をつかむための極意とは!?

恋愛・結婚

2014/8/5

 恋愛にしろ仕事にしろ、「できればいいご縁がほしい!」のは誰もが願うところ。

 しかし、縁はたくさん結べばいいというものではない。人生を台無しにするような悪しき縁もあれば、豊かにしてくれる良縁もある。できれば悪い縁は断ち切って、いい縁をつかみたいという人におすすめの1冊が『悪縁バッサリ! いい縁をつかむ極意』(枡野俊明/小学館)だ。『心配事の9割は起こらない』(三笠書房)の著者で人気の禅僧・枡野俊明氏の最新刊であり、禅の教えをヒントに、良縁を見極めるためにそなえておきたい心がまえを指南してくれている。

■いい縁を結ぶためには、まずなにをすべきか?

 枡野氏は「三業を整える」という仏教の言葉から、心の整え方を説いている。三業とは「身業(しんごう)」「口業(くごう)」「意業(いごう)」の3つで、まずは身体を整えるために清潔感ある服装を心がけ、佇まいをきちんとし、所作を整えること。さらに誰に対しても、常に思いやりのある言葉をかけることを忘れない。言葉使いは、正しく美しく。こうして身と口を整えることで心も整い、三業が整った人のもとには自然とよい縁が集まってくるのだという。

 確かにだらしのない服装をし、人にはぞんざいで汚い言葉使いをし、邪な心をもつ人のもとには同じようなタイプの人種が集まってくるのだと思う。そして一度結んだ悪い縁はなかなか切ることができないというから、気をつけたい。どのような縁を結ぶのかは、すべて常日頃からの自分の心がけ次第といえそうだ。

■男女の縁は、結ぶときはゆっくりと

 頑張らずとも誰もが結婚できた時代から、恋愛市場が自由競争に変化して以降、さまざまな理由から、むしろ縁を結びにくい時代が続いている。いい縁を結ぶことはますます難しくなり、そして離れることは簡単だ。枡野氏はせっかくの縁を見過ごさないよう、常に心の準備をしておくことをすすめている。

「何となく、好きかもしれない」という人から「今度、ご飯でも」と誘われたとする。「どうしようかなぁ」と少しもったいぶる気持ちがわくかもしれないが、多くの場合、「今度」という日は二度とやってこない。人生は一期一会。嫌いな人でなければ警戒心を解き、心の扉を開いて誘いに乗ってみることで、運をつかむことができるのだ。

 そして、その人と本当に縁があるのかどうかをすぐに見極めようとせず、しばらくはその縁を「ながめて」おく、心にゆとりをもつことが大切だという。「ご縁があるなら、きっと運が導いてくれる」。誘いに応じて細い縁をつなぎつつも、おおらかな気持ちで、静かに待つ時間をもてるように心がけよう。

 さらに、恋が始まったら、相手には求めすぎないこと。自分を100%わかってもらおうと焦るのではなく、80%ぐらいわかり合えればよしとすること。恋に陥ると人はつい自分を見失い、自分を押しつけがちになるものだが、そこは自分本位にならずにグッと押さえて。最初は60%ぐらいからゆっくりじっくり、縁を深めていく過程を大切にせよとのことだ。

■縁を切るときは、ためらわずにキッパリ&バッサリと!

 結んだ縁を、断ち切ったほうがよい場合もある。DVなど、相手の存在によって自分の生活が脅かされるような場合、衣食住など価値観の違いが明らかになったとき、そして、ふたりでいる時間に幸せを生まないであろう、性格の不一致。これらの「明らかな悪縁」を感じたときは情に流されず、縁を切るべきだと枡野氏は説いている。

 悪縁を切るときは結ぶときとは逆に、曖昧さはいっさいもち込まず、一度切った縁は二度と振り返ってはいけないそうだ。そうは思っても、心が揺れ動いてしまうのが人の常だが、お互いの歩み寄る努力が放棄されたり、限界を感じたときが潮時だという。

 自分の周りに確かにある「いい縁」に目を向け、それを大切にしていく。悪い縁を捨てて、人生を豊かにしてくれる良い縁を深めていくことが、確かに正しい道なのだろう。だが、人には情というものがあるため、結んだ縁を冷静に断ち切ることは、難しい。

 しかし、読みすすめるうちに、縁は執着するものではないこと。追いかけるものではなく、招き入れるものであることが理解できてくる。大切に思う心があれば、お互いの心は風に流されるように、そこにたどり着いていくものであるそうだ。男女の縁以外に、友人、仕事、親族の縁からお墓仲間の縁まで説かれているので、ピン!ときた人は「ご縁」だと思って、いますぐ本書を手にとってみよう。

文=タニハタマユミ