一条ゆかり、池野恋、柊あおい…、250万人の乙女が熱狂した、『りぼん』黄金時代

健康

2014/8/15

 いまも読み継がれる少女マンガの名作が数多く生まれた1980~90年代。発行部数250万部を誇った『りぼん』の黄金期はまさにマンガの花盛りだった。一条ゆかり(『有閑倶楽部』)、池野恋(『ときめきトゥナイト』)、柊あおい(『星の瞳のシルエット』)ら、そうそうたる連載陣を擁していた『りぼん』。

 けれどそれだけではない。『なかよし』や『花とゆめ』、『マーガレット』に『少女コミック』などなど、おそらくほかのどの世代よりもマンガの豊かなシャワーを浴びて育った世代、それが『りぼん』黄金期に少女時代を過ごした“りぼん世代”なのだ。『ダ・ヴィンチ』9月号ではそんな“りぼん世代”に向けて少女マンガを総力挙げて特集している。

 一条ゆかりに女の価値観・生き方、世間の常識にいたるまであらゆる衝撃と影響を受けたという小説家・朝倉かすみのインタビューをはじめ、最近では男性誌にまで活躍の場を広げ、変わらぬときめきを提供し続ける谷川史子の魅力を、彼女の仕事を手伝っていたこともあるというマンガ家・松田奈緒子が語り、日本の“おとめちっく”を底上げした時代を象徴するマンガ家・陸奥A子の影響力を自身も大ファンだというマンガ家・江口寿史が語っている。

 ほかにも、水沢めぐみ(『姫ちゃんのりぼん』)、吉住渉(『ハンサムな彼女』)、矢沢あい(『天使なんかじゃない』)など今なお新作を発表し続ける、少女たちの心をつかんだマンガ家たちを多数紹介。

 また、『りぼん』といえば付録について語ることもはずせない。懐かしのグッズ大公開の企画は、「ああ! 私も持っていた!」とあの頃の熱狂が蘇ることまちがいなしだ。

 スマホやPCもなく、いまほどエンタメが氾濫していなかった時代。少女たちの日常を彩り、ときめきを与えてきたのは少女マンガだった。そしてそれは、いまも変わらず連綿と続いている日本の“乙女”文化のひとつだ。『りぼん』は決して廃れたわけではなく、今も少女たちに夢と憧れ与え続けている。

 懐かしいあの作品をもう一度ふりかえりながら、乙女遺伝子を受け継いでいるいまの少女マンガを改めて手にとってみるのもいいかもしれない。