ハローキティとニーチェがコラボ! 幸せになるための方法

海外

公開日:2014/10/25

『ハローキティの“ニーチェ”』(朝日文庫編集部:編/朝日新聞出版)

『ハローキティの“ニーチェ”』(朝日文庫編集部:編/朝日新聞出版)

 数年前、『超訳 ニーチェの言葉』(白取春彦:訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン)がブームとなり売り切れ続出となった。そんなニーチェの言葉をキティちゃんとコラボさせ、気軽に手に取れる文庫にしたのが『ハローキティの“ニーチェ”』(朝日新聞出版)。この本には、可愛いイラストと分かりやすい言葉で“強く生きるために大切なこと”が書かれている。「誰かに流されるのではなく、自分の道は自分で選ぼう」、「誰かと比べて妬んだり羨んだりする感情を捨て、自分の中に基準を持とう」というような、自分で選択して生きることがおすすめされている。
今回は、その中から現代を強く生き抜けそうな言葉をいくつかご紹介しよう。

■「できる!」って、あなたが信じたら、きっとできる(P.15)
困難なことがあっても、自分を信じてやってみることで人は強くなる。
信じることで気持ちも前向きになり、アイデアも次々と沸いてくる。そして自分に応えたいと思う。そんな時、人は強くなるのではないだろうか。後ろ向きにさせる不安は、一度捨ててみよう。

advertisement

■宝石みたいにキラキラした人ってステキ(P.45)
自分の良いところを見つけて、自信を持とう。自信があなたをキラキラと輝かせる。
自分に対して否定的にならず、自分を好きになろう。キラキラした人を羨むのではなく、自分がキラキラした人になった方がおトク。ドロドロとした感情に宝石を汚されないよう、人と比べず自分を見よう!

■つまらないことにとらわれていると、人としてつまらなくなる(P.50)
考えても仕方のないことやつまらない見栄は、人を惑わす。そんなものは放っておこう。
考えても仕方のないことは、一旦頭の片隅に追いやろう。今何を重視すべきか、自分はどうしたいのかを考えて、前に進もう。一度、自分の常識を捨ててみるのも大切。

■苦しんだり悩んだりした分だけ、人は強くなる(P.55)
悩み苦しんだ分、人はきっと強くなる。どんな時も、気持ちの持ち方はとても大事。
苦しい時は、今のこの状況が自分を強くするのだと考えよう。どんな経験も無駄にはならない。乗り越えた分、それは自分の経験値に、そして優しさになる。どうして私だけ……なんて考えは捨てて、チャンスだと考えよう。

■自分からやろうと思ったことには命が宿る(P.57)
自ら頑張っていると、輝きを放つ。それは幸運を引き寄せる。
自ら頑張ろうという意志は、強い力を持っている。その輝きは、その人自体をも輝かせ、人や運を引き寄せる強大な力となる。人に言われたからやるのではなく、自分がやりたいことを積極的に探してみよう。

■「いつかは……」と思っているうちは、“いつか”なんて永遠にこない(P.92)
小さなことでもいいから、まずは一歩を踏み出そう。その一歩が、人生にはずみをつける。
思うだけならタダだが、思うだけでは何も生み出せない。一歩ずつでも前に進むことで、“いつか”への距離は縮まっていく。遠い未来に思いを馳せるよりも、身近な一歩を踏み出そう。

■人は、さみしいとおかしくなる(P.110)
孤独と向き合うのも大切なこと。でも余計な事を考えて、自分や誰かに牙を向けないように気をつけよう。
孤独と戦える強い心も大事。でも無理をすると、不安で攻撃的になりがち。自分の弱さを押し殺すのではなく、時には不安を打ち明けてみよう。憎しみや怒りは、人をより孤独にしてしまう。

 この他にも、辛い時や苦しい時に力をくれる言葉がたくさん掲載されている。強く生きるためには自分の芯をしっかり持ち、人に流されすぎないことが大切。「人と比べてしまって辛い」、「悩みが尽きない」という人は、今一度自分自身と向き合ってみよう。

文=月乃雫