「諏訪彩花」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2015/7/9

諏訪彩花

これからの活躍が期待される声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのミニグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第34回となる今回は、『悪魔のリドル』の東兎角役や、『人生相談テレビアニメーション「人生」』の鈴木いくみ役を演じる諏訪彩花さんです。

――声優になりたての頃、印象的だった出演作はありますか?

諏訪:アニメで初めてレギュラー出演させていただいた『超速変形ジャイロゼッター』ですね。井上麻里奈さん、田中理恵さん、中田譲治さん…とすごく豪華な共演者の方々に囲まれて。経験がなくてアフレコにも慣れていないのに、ちゃんと名前のついた役をいただいたのが嬉しくて。

――イレイザー・クイーンの河野サキ役は、ちょっとオトナっぽい役でしたね。

諏訪:はい。初レギュラーなのに自分よりずっと年上のお姉さんキャラで、「どうしよう!」って思ってたんですけど、周りの先輩方に「失敗しても大丈夫だよ」って助けていただいて。最初の頃はビクビクしながら収録に行っていたんですけど、みなさん本当に優しくて。しかも1年間オンエアがあったから本当にたくさんのことを教わって、初レギュラーでこの現場に出会えて良かったなって今でも思います。私もみなさんみたいに、後輩が困っていたら演じやすい雰囲気を作ってあげられるような先輩になりたいなって、この時に思いました。


――TVアニメ『悪魔のリドル』では、後輩に当たる共演者もいらっしゃいましたね。

諏訪:そうですね! 年齢で言うと、大坪(由佳)ちゃんがいちばん年下かな? あと、『リドル』がデビュー作という方も何人かいらっしゃったので、「一緒に頑張ろうね!」とか、「初めての感じを一緒に味わって、切磋琢磨していこう!」という感じもありました。

――アフレコ現場はどんな雰囲気でしたか?
諏訪:割と年の近い女の子が集まっていたので、女子高じゃないですけど、本当にひとつのクラスみたいでした(笑)。黒組の晴ちゃん以外の12人はみんな暗殺者で物語ではギスギスしてますけど、アフレコ自体はすごく穏やかで。人数は多いですけど騒がしいわけではなく、みんなまったりしているというか、それぞれがマイペースに話している感じで。収録してるときと休憩中とでメリハリがありましたね。

――初主演作として感じたことは?

諏訪:生まれて初めて主演をいただいて、思い入れもプレッシャーもありましたけど、とにかく東兎角(あずま・とかく)とちゃんと向き合って演じきりたいっていう想いが強かったです。そんな風に演技に集中できたのは、やっぱり周りの皆さんが優しかったからで。浅倉杏美さんだったり、沼倉愛美さんだったり、事務所の先輩もいらっしゃったので、安心できたというのもあります。みなさんに支えてもらい、見守っていただきました。


――もうひとりの主人公・一ノ瀬晴(いちのせ・はる)との関係にも目が離せませんでした!

諏訪:兎角と晴は、お互いに支え合っている関係で。兎角と向き合う上で、晴役の金元寿子ちゃんの存在は本当に大きかったですね! 2人のシーンではずいぶん寿子ちゃんに引っ張ってもらったというか。“寿子ちゃんが演じる晴ちゃん”というキャラクターが確立していて、晴ちゃんがこうきたから兎角はこう返す、という感じで。兎角は晴ちゃんに一目惚れするんですけど、私も晴ちゃんに対して、自然と兎角の気持ちになれたんです。晴ちゃんは守ってあげたくなるような存在でした(笑)。

――兎角と気持ちがリンクしていたんですね。

諏訪:はい。物語を通して、私も兎角と一緒に強くなっていけたのかなって思っていて。最初は、暗殺者のエリートで戦いも強いし、クールでカッコよく演じるんだ! と思っていたんです。でも、アクションに慣れていないこともあって、どうしても言葉の端々に弱々しさが出るというか、強く聴こえないんじゃないかなって。でも、そんなときにスタッフさんが「兎角は戦いには強いけど、周りに翻弄されるような心の弱さも持ってる。その両方を演じられる諏訪ちゃんが選ばれたんだから、自信を持って!」と言ってくださって、肩の荷が下りました。

――では、TVアニメ『人生相談テレビアニメーション「人生」』の鈴木いくみちゃんはどんなキャラクターでしたか?

諏訪:いくみちゃんは、体育会系のアホな子です(笑)。兎角とはぜんっぜん、真逆の真逆です(笑)! とにかく運動神経がずば抜けていて人間並みではなく、動物にたとえると猿だなって思うんですけど(笑)。感覚で物事を進めるので、すごく素直なんですね。憎めないおバカというか、バカカワイイっていうか(笑)。愛すべきおバカちゃんです(笑)。

――もし『リドル』で黒組にいたら、真っ先に命を狙われますか?(笑)。

諏訪:そうですね(笑)。空気を読めないタイプなので、兎角にイラってされそう(笑)。


――ラジオ「諏訪彩花のざっくば☆らん」は、タイミングとしては「『悪魔のリドル』ラジオ~黒組通信~」に続くような感じですね。

諏訪:『リドル』のラジオでは、本当にいっぱいお世話になりまして、色々な経験をさせて頂いたのですが…その中で私のひとつのキャラが確定されたというか…(笑)。自分でもびっくりなんですけど、ぽんこつ…というレッテルを貼られてしまい…ました(笑)。

――不本意な感じですか(笑)?

諏訪:いや、でも、みなさん愛あってのことだと…それは感じるので、逆に、ありがとうございます! って思ってます(笑)。

――その確立された諏訪さんのキャラが「ざっくば☆らん」に詰め込まれている?

諏訪:あー、そうかもしれませんね。「ざっくば☆らん」は、素のままで喋っているので。自分でも、たまに「雑だな」と思うこともあって(笑)。あと、何か言うたびに、周りから「諏訪る(すわる)」って言われているみたいです。「諏訪る」って、『リドル』のラジオで、私がスベッたり変な空気を出してしまったときに言われていた言葉なんですけど…(笑)。私は決してそういうつもりじゃないんですよ! そんな風に喋っているつもりはないんですが、あれ…?っていうことがたまにあるみたいで…。


――ちなみに、最近お仕事の合間にしている趣味みたいなものはありますか?

諏訪:最近は…食べ物の漫画を見ることですね。「花のずぼら飯」とか、ネットで食べ物をお取り寄せして食べている漫画とか。それを読みながら空腹を満たす (笑)、というか食べた気になる、みたいな(笑)。漫画のキャラクターがすごく美味しそうに食べるので(笑)。あと、実際にあるお店や食べ物が登場することもあるので、今度行ってみよう! って思ったりしています。

――では最後に、今後どんな声優を目指したいか教えてください!

諏訪:私、正直に言うと、こうなりたいっていう明確な目標がまだ持てなくて。今はとにかくいろんなことにチャレンジしたいんです。歌はもともと大好きなので、歌える声優になりたいですし、今日の撮影やラジオのように、いろんな表現を身に着けていきたいなとも思っていて。私、あまり声に特徴があるほうではないんです。だからそれを生かして、明るいキャラとか、クールなキャラとか、男の子とか、いろんなタイプの役を演じられる声優になりたいなと思います!


――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

諏訪彩花

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(取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、キャスティング協力=吉村尚紀